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天鳳位vs連盟プロ 1st season第1節 追記1

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ネット麻雀では370万人と圧倒的な会員数を誇るオンラインゲームの最高位である天鳳位と現役の連盟プロが対戦する企画が2016/05/07に行われた。
多くのネット麻雀は殆ど何らかの形で課金制を導入しているが、天鳳は基本的には無料。有料版はグラフィックが綺麗なのと牌譜や成績の保存が出来ると言った感じなので、単に楽しむには最適なネット麻雀であることなどの理由から、恐らく日本最大級の会員数であろう。
その最高位である歴代天鳳位と連盟の現役プロ(ほぼタイトルホルダー)がリアル麻雀のリーグ戦形式で対戦するのだから注目も高いだろう。
アンチ連盟の代表格と言うべき「福地」氏も注目してるようで、自身のブログやTwitterでも話題にしている。

連盟ファンからすれば『所詮ネトマのトップでしょ?』と考え、連盟の現役トッププロに叶う訳が無いと思うだろう。
一方でアンチ連盟や天鳳会員、特にアンチ連盟からすれば『時代遅れの手役重視で遅いアナログ・オカルト麻雀なんて天鳳位の面々が蹴散らしてくれるだろう。』と思っていたかもしれない。連盟に金を出したくないと言うツイートも結構あったのも事実だが、個人的には300円を支払ってでも見た方が良いだろうと思う。
それだけの対局だったし、他人の情報では無く自分の目で直接見ることも大事だからだ。

1st seasonは天鳳ルール。
詳細はオンライン対戦麻雀「天鳳」を見て頂くとして、特殊なのは順位点だろう。
1位+50/2位+20/3位±0/4位-70とラスを喰らわない打ち方が求められるルールとなっている。
つまり、守備力が高くないと上位に行けないシステムである。

天鳳位側はASAPIN/独歩/すずめクレイジー/就活生@川村軍団/かにマジンと、蒼々たる天鳳位の面々である。
対する連盟側は、瀬戸熊直樹/前田直哉/藤崎智/勝又健志/佐々木寿人の5人。
連盟会長の森山氏が「天鳳位さんに失礼の無い面子を揃えたい」と公言したように、本気度がわかる人選である。

対局者も真剣だろうし、視聴者も真剣に見入ったかもしれないが、結果から言えば第1節はほぼ横並びの結果となった。
ある意味で、連盟ファンの思いも、アンチ連盟・天鳳最強と言うファンの思いも裏切る結果となった気がする。
天鳳位vs連盟プロ1stseason第1節成績表

個人的な意見であるが、やはりアマチュアでネット麻雀とは言え、守備力を求められる天鳳ルールで370万人の頂点を極めた打ち手だけにその守備力は高く、安易な放銃が無くとても締まった対局になった感じがした。
一方、プロ側はまだ天鳳ルールに対応しきれない部分があり、佐々木プロは論外だが、攻撃型の瀬戸熊プロが苦しんで居る状況であったように思える。
しかし、1局勝負ならいざ知らずリーグ戦形式である。
プロを名乗る以上、アマチュアに負けることは許されない。
【追記1】
あくまで個人的な考えだが、プロとして何らかの経済活動を行ってその全てでは無いにしろ、収入を得て生活を賄っている事実がある以上、運の要素が強い麻雀とは言え1発勝負で無い長いリーグ戦では、様々な要素で僅かでもアマを上回っていなければならないと私は考えている。
まして、数多くのプロ団体が存在しプロの定義が曖昧な麻雀業界に於いては、アマに負けた時点でその存在価値が危うくなる可能性が高い。麻雀プロとは各所属団体に登録料金を支払えば名乗れるだけの存在になってしまっては、競技麻雀界に未来は無くなるだろう。

そのプレッシャーが途方も無く強いこの対局でも勝者はプロであって欲しいし、プロ側でなければならないと思う。
そうした意味で、この企画を行うに当たってのプロ側の人選はBリーガー(寿人プロは除く)を出して、負けた際にもどんな言い訳も効かない事がわかってるからこその人選であろうと思う。

『所詮ネトマの頂点だろ』的な感じで天鳳位の各人を評価すること無く森山会長以下の面々がリスペクトしているコメントや対応が良かったと思う。

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