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第32期鳳凰位決定戦 最終日 第13回戦~16回戦

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第32期鳳凰位決定戦最終日!
第32期鳳凰戦
前田直哉vs瀬戸熊直樹vs勝又健志vs古川孝次
一日目放送 1/30(土) 14:00開演 済
二日目放送 2/ 6(土) 14:00開演 済
三日目放送 2/13(土) 14:00開演 済
最終日放送 2/20(土) 14:00開演 済

選手名 対局日 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計ポイント
勝又 初日 ▲2.1 ❷ +21.0 ① +16.2 ① +11.3 ② +107.2
二日目 +33.7 ① ▲4.7 ❸ ▲17.0 ❹ +19.0 ①
三日目 +12.5 ② +12.2 ② ▲22.0 ❹ +31.0 ①
最終日 ▲14.1 ❸ +22.5 ① ▲2.1 ❷ ▲10.2 ❸
前田 初日 ▲5.4 ❸ +7.3 ② +5.7 ② ▲10.4 ❸ +86.8
二日目 ▲21.3 ❹ +12.9 ① ▲8.9 ❸ +8.3 ②
三日目 +30.4 ① +38.3 ① ▲12.3 ❸ +24.8 ②
最終日 +29.8 ① +16.6 ② ▲12.4 ❹ ▲16.6 ❹
古川 初日 +20.7 ① +1.9 ③ ▲7.8 ❸ ▲30.5 ❹ ▲83.3
二日目 ▲2.6 ❷ +7.2 ② +21.1 ① ▲29.5 ❹
三日目 ▲37.2 ❹ ▲19.4 ❸ +44.2 ① ▲32.7 ❹
最終日 ▲35.8 ❹ ▲23.8 ❹ +19.5 ① +21.4 ①
瀬戸熊 初日 ▲13.2 ❹ ▲30.2 ❹ ▲14.1 ❹ +29.6 ① ▲111.7
二日目 ▲9.8 ❸ ▲15.4 ❹ +4.8 ② +2.2 ③
三日目 ▲5.7 ❸ ▲31.1 ❹ ▲9.9 ❷ ▲24.1 ❸
最終日 +20.1 ② ▲15.3 ❸ ▲5.0 ❸ +5.4 ②



日本プロ麻雀連盟の最高峰のタイトル戦でもある第32期鳳凰位決定戦の最終戦(13回戦~16回戦目)が2月20日(土)にがニコニコ生放送の連盟チャンネルで放映された。

最終日の1回戦目にタートルトップの勝又を追いかける前田が大物手をモノにしながら29.8p(順位点込み)を叩き、勝又を沈みの三着にしたことにより僅か2.2pだがトータルポイントを逆転した。

続く14回戦目は追いかける立場になった勝又と、リードを拡げたい前田の双方に手が入り二人の叩き合いとなったが、僅か1,900点で勝又がトップ・前田が2着となり再び勝又が3.7p差を付けて再逆転。

第15回戦はこの日2連続ラスとなっていた古川が終始ポイントをリードする展開の中、オーラスで勝又が32,800点持ちの2着、前田が25,600点の沈みの3着となっている状況(順位点込みで15.2p差)で、リーチした瀬戸熊に勝又が3,900の放銃となり、勝又が沈みの2着・瀬戸熊が3着・前田がラスとなった。
この勝又の放銃だが確かに痛いだろうが、結果的に連盟Aルールのシステムでもある原点30,000点を基準とした浮き沈みの人数で変動するシステムにより、放銃前の勝又は6.8pの加算が▲2.1pとなり実質8.9pを失った格好だが、一騎打ちの相手である前田が沈みの3着からラスに落ちたため▲8.4pから▲12.4pとなった。よって、勝又からみて前田とのポイント差が10.3pとなり、実質的には4.9pしか詰まっておらず、トータルポイントでは14.0pの差を付けて最終戦を迎えることとなった。

泣いても笑っても第32期の鳳凰位が決まる最終節。
変動する連盟Aルールの順位点システムだがオーソドックスな2人浮きで考えれば1着順4pあるので、前田は勝又に対して素点で10,000点上回れば逆転となり、勝又は素点に関係無く前田より点棒を持って居れば鳳凰位が決まると言う状況。
トータル3着と4着の古川と瀬戸熊はトータル200.0pを1人ではなく2人躱さなければならず現実的に不可能な状況となっているので、完全に勝又と前田のマッチレースとなる。
トータル上位の2人に手が入らない展開の中で、下位2人の仕掛けや先制に対して迎えない状況でジリジリと点棒を減らす中、ある意味で勝負の分かれ目になったのが南2局だろう。
南2局 親・古川 ドラ東
北家の前田が七対子ドラドラも一盃口もトイトイ或いは四暗刻も見える一向聴から
東西西七筒七筒七筒一索一索五索五索六索六索七索自摸一索
この形で長考したのち打東として出アガリは七索のみの聴牌を取るが一手変わりのツモ四暗刻があるだけにリーチはせず当然のダマ。
しかし、瀬戸熊から白切りでリーチが入る。
一発目(連盟Aルールには一発は無い)に前田がツモって来たのが、場にも高く瀬戸熊には完全に無筋の二索長考の末、一旦廻る場に1枚切れの西を選択。
西西七筒七筒七筒一索一索一索五索五索六索六索七索ツモ二索 打西
七対子の目を残して一向聴維持なら現物の七筒もあるだろうが、ほぼ完全撤退を選択した格好。勿論、瀬戸熊のツモ切り牌によっては安牌が増えて粘ることも考えての選択だろうが、その後にリーチの瀬戸熊が六索西と立て続けに河に並べた…。
これは痛恨。画面でもガックリと頭を垂らした前田を捉えていた…。
確かに場に高い索子の無筋を2筋通すのは無謀だし「チームちっちゃい」に入る前田のスタイルでは無い。しかも放銃すれば残り2局となるし、オーラスの親は勝又になっているので、実質残り1局になってしまう。更に2,600点以上の放銃なら7,700や満貫でも浮きに回れない状況となるので放銃は回避したい局面だろう。
しかし、二索を切れば、瀬戸熊の六索は当然ポンして、打七索として、次巡西のツモ和了となり、トイトイ三暗刻で2,000-4,000。
順位点込みで22.2pの差を勝又に付けて残り2局を戦う事が出来る状況であった。南3局がどうなるか分からないが、オーラスで22.2p差があれば、5,800を勝又に放銃したとしても1本場で3,900(1,000-2,000)のツモ和了で、古川-前田-瀬戸熊-勝又となり、連覇となった可能性もある。
しかも、完全に勝利の目が無くなった2人がタイトル戦で見られるような第一だから牌を絞るような事をせず、あくまで普通に打ってくる事が想定出来るだけに、リードしている方が有利な事が想像できたので、西切りの選択が悔やまれるかもしれない…。
勿論、これまでの15回戦の中でも『あの牌選択が…。』や『あの放銃が…。』と言うのは当然あるだろうが、そうした経過も踏んだ状況の中で自分のスタイルを崩してでも、タイトルを獲るため勝負に出なければならない1局は出てくる。
勝又にとっては恐らく14回戦オーラスの瀬戸熊に3,900を打った局だったかもしれない。前田にとってはこの南2局だろうと私は思う。

ポイントや順位の推移を見ると、前田が15回戦16回戦と2連続ラスを引いたのが痛いだろう。一方、新鳳凰位の勝又は2日目3日目の各3回戦目にラスを引いているが、次の半荘でラスのマイナスポイントを補って余り有るトップを獲ってラスを引いたダメージを無くした格好になっているのが特徴であろう。
古川はトップ5回と勝又に続いて多いが、ラスも多くラスの時のマイナスが大きかった事が敗因だろう。

瀬戸熊に関しては、配牌もツモも思い通りにならない4日間だった印象だし、兎に角研究され尽くした結果、瀬戸熊の親番は古川を筆頭に全員で躱しに来られた結果、KKTどころか親番での連荘すらままならない状況であった。確かに瀬戸熊の必勝パターンは面前重視で遅い展開にして本手を決め加点し、点棒を持って居る状況にして一切手を緩めず攻め続ける事で、他3人が向かって来られない状況を作り上げてしまうことだと私は思う。
しかし、近代麻雀プレミアリーグで同卓したコバゴーこと小林剛プロ(麻将連合)の現代流やデジタル(本人はスーパーデジタル)と言われる、安手になろうが仕掛けを多用し、最速の聴牌を取る麻雀に手も足も出ず敗退したようにスピード麻雀には対応出来ていない印象だった。

勿論、プロである以上、結果は重要だがTV対局が多くなった今の時代で、視聴者に「凄い!」「流石プロだ!」と思わせる手役進行や打牌選択は求められると私は思う。例えばメンタンピン一盃口ドラドラのハネ満が見える手を鳴いてタンヤオドラ2の3,900点で和了する様な麻雀を多用されても私は感動しないし、面白いとも思わない。やはり、プロならではの技術の介入余地がある麻雀や高い手牌読みや山読みの精度を見たいと思う。

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第32期鳳凰位決定戦三日目 9回戦~12回戦

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第32期鳳凰位決定戦三日目!
第32期鳳凰戦
前田直哉vs瀬戸熊直樹vs勝又健志vs古川孝次
一日目放送 1/30(土) 14:00開演 済
二日目放送 2/ 6(土) 14:00開演 済
三日目放送 2/13(土) 14:00開演 済
最終日放送 2/20(土) 14:00開演

選手名 対局日 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計ポイント
勝又 初日 ▲2.1 ❷ +21.0 ① +16.2 ① +11.3 ② +111.1
二日目 +33.7 ① ▲4.7 ❸ ▲17.0 ❹ +19.0 ①
三日目 +12.5 ② +12.2 ② ▲22.0 ❹ +31.0 ①
最終日
前田 初日 ▲5.4 ❸ +7.3 ② +5.7 ② ▲10.4 ❸ +69.4
二日目 ▲21.3 ❹ +12.9 ① ▲8.9 ❸ +8.3 ②
三日目 +30.4 ① +38.3 ① ▲12.3 ❸ +24.8 ②
最終日
古川 初日 +20.7 ① +1.9 ③ ▲7.8 ❸ ▲30.5 ❹ ▲64.6
二日目 ▲2.6 ❷ +7.2 ② +21.1 ① ▲29.5 ❹
三日目 ▲37.2 ❹ ▲19.4 ❸ +44.2 ① ▲32.7 ❹
最終日
瀬戸熊 初日 ▲13.2 ❹ ▲30.2 ❹ ▲14.1 ❹ +29.6 ① ▲116.9
二日目 ▲9.8 ❸ ▲15.4 ❹ +4.8 ② +2.2 ③
三日目 ▲5.7 ❸ ▲31.1 ❹ ▲9.9 ❷ ▲24.1 ❸
最終日



日本プロ麻雀連盟の最高峰のタイトル戦でもある第32期鳳凰位決定戦が2月13日(土)に第3日目(9回戦~12回戦目)がニコニコ生放送の連盟チャンネルで放映された。

結果的には初日・二日目のトップに立っているポイントを更に33.7pを加点しトータルポイントを稼いだ格好となったが、トータル二着に付けている現鳳凰位の前田が2連勝+大きな浮きの2着などでこの日81.2pを稼ぎだしトータルトップの勝又とのポイントを約50p縮める猛追を見せた。


3着・4着は変わらず古川・瀬戸熊の順。
古川は11回戦目で一人浮きのトップを取るが2ラスを喰らうなど、サーフィン打法が功を奏しない浮き沈みの激しい半荘で調子に乗れない。

瀬戸熊はこの日は僅か1半荘すら浮きに廻ることすら出来ない展開。配牌が良くても自摸が効かず他家に先行されたり、他家の先行に追いつくも勝負牌で放銃に廻るなど全く勝負にならない展開。


三日目(12回戦)を終了し、上位2人と下位2人に別れたポイント状況となり、若干ではあるが追いかける前田の方が有利な最終日になりそうだと思うが、マークが外れた瀬戸熊が絶対王者としての意地を見せることが出来るかどうか?古川の本手の仕掛けに上位2人は勝負しない展開となるだろうが、どこかで勝負を掛けないといけない場面で踏み込むことが出来るかどうか?

追う前田は勝又をラスにして、自身がトップになれば逆転する状況ではあるので、勝又は前田の手牌進行を見ながら前田より着順上位を見据えながらの麻雀にはありそうではある。

ポイントは離れたとは言え、最終日ならではの見所満載の闘牌が見られることだろう。
願わくば、最終日の残り2回戦(15・16回戦)の解説席に座る森山会長が対局者をリスペクトする解説をしてくれることを祈るだけである。

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第32期鳳凰位決定戦二日目

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第32期鳳凰位決定戦二日目!
第32期鳳凰戦
前田直哉vs瀬戸熊直樹vs勝又健志vs古川孝次
一日目放送 1/30(土) 14:00開演 済
二日目放送 2/ 6(土) 14:00開演 済
三日目放送 2/13(土) 14:00開演
最終日放送 2/20(土) 14:00開演

選手名 対局日 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計ポイント
勝又 初日 ▲2.1 ❷ +21.0 ① +16.2 ① +11.3 ② +77.4
二日目 +33.7 ① ▲4.7 ❸ ▲17.0 ❹ +19.0 ①
三日目
最終日
前田 初日 ▲5.4 ❸ +7.3 ② +5.7 ② ▲10.4 ❸ ▲11.8
二日目 ▲21.3 ❹ +12.9 ① ▲8.9 ❸ +8.3 ②
三日目
最終日
古川 初日 +20.7 ① +1.9 ③ ▲7.8 ❸ ▲30.5 ❹ ▲19.5
二日目 ▲2.6 ❷ +7.2 ② +21.1 ① ▲29.5 ❹
三日目
最終日
瀬戸熊 初日 ▲13.2 ❹ ▲30.2 ❹ ▲14.1 ❹ +29.6 ① ▲46.1
二日目 ▲9.8 ❸ ▲15.4 ❹ +4.8 ② +2.2 ③
三日目
最終日



日本プロ麻雀連盟の最高峰のタイトル戦でもある第32期鳳凰位決定戦が2月6日(土)に第2日目がニコニコ生放送の連盟チャンネルで放映された。

結果的には初日トップに立った勝又が二日目の初戦(トータル5回戦目)に一人浮きのトップを獲り盤石な体勢を築いた格好で終始有利に進めた格好となり、7回戦目に初のラスを引くが8回戦目にトップを取り返して、勝又のみが2日目をプラスとして初日のリードを加算。

他三者は終始波に乗れない感じで、マイナスが増える格好。

特に瀬戸熊は終始、配牌と自摸が噛み合わない格好で、チャンス手も流局か脇に他家が放銃する格好になり、自身の点棒が増えない状況が続く。
そして状態が悪い象徴とも言えるのが、聴牌打牌や一向聴からの先切りが悉く放銃になる結果となってしまっている。
その状態の悪さを自覚しているのだろうが、8回戦の親番でピンフドラ2の1-4-7萬の三面張聴牌でリーチして高目の4-7萬を自摸ればハネ満が見える手を敢えて1萬の出和了を拾いに行き、前田から1萬を出和了したが、親番で勝又に2,000-4,000を自摸られる最悪の展開となった事が象徴的だった。
何事もそうだが、あのダマ聴牌をいつものようにリーチに行って4-7萬を自摸あがっていたら違った展開を見せたのかもしれない。


残る2日間は三者が勝又を徹底マークしながら自身の浮きを狙う展開になりそうなので、見逃しも出てくるだろう。益々見逃せない鳳凰位決定戦となるだろう。

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【連盟】第32期鳳凰位決定戦 初日

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第32期鳳凰位決定戦開幕!
第32期鳳凰戦
前田直哉vs瀬戸熊直樹vs勝又健志vs古川孝次
一日目放送 1/30(土) 14:00開演
二日目放送 2/ 6(土) 14:00開演
三日目放送 2/13(土) 14:00開演
最終日放送 2/20(土) 14:00開演

選手名 対局日 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計ポイント
勝又 初日 ▲2.1 ❷ +21.0 ① +16.2 ① +11.3 ② +46.4
二日目
三日目
最終日
前田 初日 ▲5.4 ❸ +7.3 ② +5.7 ② ▲10.4 ❸ ▲2.8
二日目
三日目
最終日
古川 初日 +20.7 ① +1.9 ③ ▲7.8 ❸ ▲30.5 ❹ ▲15.7
二日目
三日目
最終日
瀬戸熊 初日 ▲13.2 ❹ ▲30.2 ❹ ▲14.1 ❹ +29.6 ① ▲27.9
二日目
三日目
最終日



日本プロ麻雀連盟の最高峰のタイトル戦でもある第32期鳳凰位決定戦が1月30日(土)に開幕し、ニコニコ生放送の連盟チャンネルで放映された。
第31期鳳凰位のディフェンディングである前田と鳳凰戦A1リーグの上位3名の4名で4日間・全16半荘で争われる長丁場の決定戦である。


初日を終えての結果は、勝又が❷①①②と2トップと終始配牌の良さと自摸の良さを活かして首位に立った。

勝又が私には秀逸と思われる打牌選択のシーンがこれ!
勝又健志プロの秀逸な面子選択
南3局、沈みの三着で5,800上がればトップにまで躍り出ることが出来る親番。
ドラの中が対子の所に更に中を自摸って暗刻になる大物手。絶対に失敗が出来ない中での面子選択である。

一般的な「何切る?」問題なら2萬か9萬が妥当な選択になるだろう。
筒子の4・5の両面搭子を残し、場に1枚切れの嵌6萬か嵌3萬待ちを選択するのが正着とされる場面。

しかし、捨て牌状況では全体的に筒子が高い状況で、明らかに上家と対面は筒子模様に見える。下家は幺九牌の切り出し後に筒子切りになって居るので、下家の瀬戸熊が雀風からしても、鳴くことは無いとの判断もあったのだろうが、勝又が選択したのは、なんと筒子の4・5の両面搭子払いをほぼノータイムで選択したのだ!

結果は3萬・6萬と引き入れて三面張2・5・8萬待ちダマ聴牌。

そこに下家の瀬戸熊から8萬が出て、12,000点の和了。
勝又健志プロの秀逸な面子選択
対局後の感想戦でも述べていたが、筒子が高い場況で僅か1枚でも上家から筒子が余ってくることを期待していない所が凄い。

勿論、上家が筒子に寄せている状況や、それを察知して問い面が筒子を下家(勝又pからみて上家)に降ろさない事を見越しているのだろうが、親満のチャンス手を仕上げる事を考えたら、一般人なら僅か1枚でも3-6筒が出てくる事を期待してしまいそうである。


トータル2着にはディフェンディングの前田が付けた。
4半荘全てサーフィン打法と称される鳴きを多用する古川の上家で牌を多少絞って手牌進行が遅れた感じもあったが、それでもシッカリ手を仕上げていた。


初戦を一人浮きのトップで最高のスタートを切った古川が4回戦目にそれまで3連続ラスを引いた瀬戸熊の爆発に巻き込まれ、チャンス手の勝負牌が悉く捕まって割を食った格好になり4回戦目の大きなマイナスで3着。


瀬戸熊は終始手が入らず、チャンス手が入っても放銃に廻されるか、他家が徹底的にマークされ躱される苦しい展開であった。
このまま初日で消える可能性すらあったが4回戦目で大きく浮いて踏みとどまった格好。


麻雀はそのゲーム性から、運の要素が勝負に相当大きな要素を占めるゲームであるが、そうした運も呼び寄せるような4名の打牌選択や手作り、相手との駆け引きなど見所満載の鳳凰戦に今年もなりそうな初日であった。

次回の二日目は2/6(土)14:00~ニコニコ生放送の日本プロ麻雀連盟チャンネルで生放送される。

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