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麻雀プロ団体日本一決定戦

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麻雀プロ団体日本一決定戦
麻雀プロ団体日本一決定戦が2016年8月12日より行われ、第1節の1回戦の放送卓で佐々木寿人プロが「地和」を上がるなど衝撃的な開幕となり、およそ2週に1回のペースで4節行われ、2016年9月26日に最終戦が行われた。
結果は「日本プロ麻雀連盟」が初の栄冠を獲得した。
各節の成績は画像の通り。

麻雀プロ団体日本一決定戦第一節終了時成績
麻雀プロ団体日本一決定戦第二節終了時成績
麻雀プロ団体日本一決定戦第三節終了時成績
麻雀プロ団体日本一決定戦最終成績
大会概要の詳細は大会HPで確認して貰うとして、概略だけで言えば、
30,000点持ちの30,000点返し。
順位点が1位より、+30p,+10p,-10p,-30p。
一発・裏ドラ・槓ドラあり。
各団体のメインタイトルホルダー1名を含む全8名で構成。
1節4半荘×4節の東南戦。(8名×4半荘×4節=全128戦)
最終の第四節は、各団体のタイトルホルダー4名は大将戦として4半荘を同じメンツで戦い、ポイントが全戦2倍となる。

まぁ個人的には妥当なオーソドックスルールだし、人数も妥当だろう。
1節4半荘の4節も妥当でしょう。
現在の「最強戦」のように半荘1回での勝ち上がりや優勝者を決めるスタイルも良いだろうが、流石に半荘1回は殆どその日の「運」が勝負の結果を左右するので、1発勝負は色々問題もあるだろう。
逆にこれ以上長くなると、各団体のメインリーグ戦にも影響が出るだろうし、出場選手もゲストや執筆、教室の講師や勤務雀荘、或いは通常はサラリーマンと言うプロも居るので、あまり長いのも各方面に影響が大きいので本当に妥当な半荘数だと思う。

結果だけを見れば、連盟が1節目のリードを活かしつつ上手く立ち回り、三節目に3位まで落ちたモノの最終節に逆転したと言うところ。
優勝した連盟の選手は本当に良く頑張ったと思うし、チームワークも良かったと思う。確かに重鎮と呼ばれるような設立当初からトップリーグで活躍していたり、主要リーグ戦の最上位リーグに居る年配プロがである前原・荒・伊藤・沢崎・古川などが出場していない事を「負けたときの良いわけが出来なからだ!」などと批判する輩も居たが、裏を返せば他団体の出場選手に合わせた年代の選手を用意できる連盟の選手層の厚さがあると言うことだろう。

三節目に首位に立っていた最高位戦は惜しくも2位となった。恐らく一番優勝したかったのは最高位戦かもしれない。何故なら自団体の主要リーグでのルールだからである。しかし、個人成績を見ればわかるが、個人首位の平賀が一人気を吐いて400p近いポイントを叩き出しているが、逆に大崩れすることは無いどころか、ポイントゲッターと目された村上と金子が二人で-500p近くマイナスし、平賀のプラスを無くしている。

3位の協会は若干人材不足感が否めず、自団体のルールがオカ(TOP賞)があるルールだけに、点棒を持ったときに更なる加点を狙う事をしなかったのでは無いだろうか?プラスになっているのが3名しか居ないことが致命的で節単位で言えば一度も首位に立てなかった。

1節目から大きなマイナスを背負い込んで終始最下位に甘んじたRMUは完全に人材不足だろう。しかも、設立メンバーが常に上位リーグでタイトルの取り合いをしており、「この人が一鳴きをしたらドラは2枚以上ある!」など人読みが入りやすく殆どセット麻雀をしている状態。これでは対外試合だと勝てないと思う。

麻雀プロ団体日本一決定戦 個人最終成績

一番印象的だったのは、主催者でもあるサイバーエージェントの藤田晋社長がゲスト解説に来て、実況との会話で「麻雀業界は弱い立場なので、業界全体で協力して強くなって欲しい。その為の助力になれれば…。」と言う趣向を述べられて居たのが感慨深い。
恐らく今の団体乱立状態を1つの団体に纏めるとすれば氏が中心となるだろう。

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