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第19期プロクイーンは二階堂瑠美

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日本プロ麻雀連盟主催の第19期プロクイーンは、ディフェンディングのりんのなお(協会)に二階堂瑠美(連盟)・岡田桂(麻将)vs東城りお(連盟)・山脇千文美(連盟)の5人によって3日間に渡って闘牌が行われた。

初日はりんのが終始有利にポイントを重ねて、岡田がそれに続く展開となる一方で、山脇が終始リーチ合戦で負けるなど本来の鳴きを駆使した早和了の展開にも持ち込めず苦しむ状況。

二日目は、瑠美・東城が巻き返し、りんの・岡田がポイント減らす展開。山脇はこの日も捲り合いに負ける事も多く、リーチ後や勝負手の聴牌状態で当たり牌を掴むなど調子を取り戻せず、負債が膨らむ状況で一人苦しんで終了。

最終日は、瑠美が要所で和了を決めるが決定打にならず、東城・りんの・岡田の順で追撃する。

10回戦終了時に最下位者が敗退となり、11回戦・12回戦は残った4人で戦われる方式で、10回戦終了時点で最下位であった山脇が敗退となった。

最終12回戦のオーラスで優勝の可能性は暫定トップの瑠美と2番手の東城に絞られ、東城の優勝条件は、満貫ツモか満貫で和了。一発も裏ドラもあるWRCルールなら充分にチャンスのある条件で、東城がアッサリ「ピンフ・高目三色」の手を入れて、リーチ!

同巡に一発回避と東城の海底ズラし込みの鳴きを入れると、一発で東城のツモ牌が安目ながら一萬が流れる。(後日談で裏ドラが乗っていて上がれば逆転トップだった模様。ただ、ツモ切りを選択しても高目の四萬もツモ筋にあった。)

結果は、東城はツモレ流局となり二階堂瑠美が二度目のプロクイーン戴冠となった。

日向藍子の2連覇とりんのなおと3期連続で他団体プロが持っていたプロクイーンを4期ぶりに連盟プロが取り戻した格好になった。因みに、プロクイーンは主催団体である連盟の女流リーグ「女流桜花」よりも前にスタートしている。

歴代優勝者
第1期 2003年 斉藤智子(連盟)
第2期 2004年 清水香織(連盟)
第3期 2005年 二階堂亜樹(連盟)
第4期 2006年 崎見百合(協会) ※他団体プロとしては初
第5期 2007年 涼崎いづみ(最高位戦)
第6期 2008年 黒沢咲(連盟)
第7期 2009年 黒沢咲(連盟) ※大会初の連覇
第8期 2010年 石井あや(最高位戦)
第9期 2011年 和久津晶(連盟)
第10期 2012年 安田麻里菜(連盟)
第11期 2013年 二階堂瑠美(連盟)
第12期 2014年 和久津晶(連盟) ※大会最多タイのV2
第13期 2015年 童瞳(連盟)
第14期 2016年 宮内こずえ(連盟)※同一期に女流桜花を獲得し団体初のダブルティアラとなる
第15期 2017年 西嶋ゆかり(連盟)
第16期 2018年 日向藍子(最高位戦)
第17期 2019年 日向藍子(最高位戦・渋谷ABEMAS) ※史上2人目の連覇、他団体プロとしては初の連覇
第18期 2020年 りんのなお(協会)
第19期 2021年 二階堂瑠美(連盟・EX風林火山)

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現在の競技麻雀各タイトルホルダー一覧
2020年06月06日現在

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メジャーなプロ団体及びメディアが主催するタイトルホルダーを1ページに集約してあります。
出来る限り最新の情報に更新するようにします。

各タイトル戦の名称は現タイトルの名称で表記しています。
選手名を含む誤記などがありましたら是非、ご指摘ください。
主要なタイトル名称をクリックすると歴代のタイトルホルダーの一覧ページに移動します。
※各団体が主催するタイトル戦で何らかの条件があるにせよ、他団体の選手が参加出来るタイトルには()内に所属団体名を記載。

Mリーグ2019 朝日新聞セミファイナル&ファイナルシリーズ
ファイナル チームスコア・ランキング

優勝 244.7pt
(持ち越し▲1.7pt)

U-NEXT Pirates
(小林剛・朝倉康心・石橋伸洋・瑞原明奈)

2位 185.1pt
(持ち越し86.0pt)

SEGA Sammy PHOENIX
(魚谷侑未・近藤誠一・茅森早香・和久津晶)

3位  78.0pt
(持ち越し32.0pt)

SHIBUYA ABEMAS
(多井隆晴・白鳥翔・松本吉弘・日向藍子)

4位 ▲249.1pt
(持ち越し142.3pt)

KADOKAWA サクラナイツ
(内川幸太郎・岡田紗佳・沢崎誠)
セミファイナル チームスコア・ランキング

1位 284.7pt
(持ち越し24.2pt)

KADOKAWA サクラナイツ
(内川幸太郎・岡田紗佳・沢崎誠)

2位 172.0pt
(持ち越し247.7pt)

SEGA Sammy PHOENIX
(魚谷侑未・近藤誠一・茅森早香・和久津晶)

3位  64.0pt
(持ち越し136.9pt)

SHIBUYA ABEMAS
(多井隆晴・白鳥翔・松本吉弘・日向藍子)

4位 ▲3.5pt
(持ち越し▲101.2pt)

U-NEXT Pirates
(小林剛・朝倉康心・石橋伸洋・瑞原明奈)
以下セミファイナルにて敗退
5位  ▲65.0pt
(持ち越し97.5pt)
KONAMI 麻雀格闘倶楽部
(佐々木寿人・高宮まり・前原雄大・藤崎智)
6位 ▲86.8pt
(持ち越し▲40.1pt)
TEAM RAIDEN
(萩原聖人・瀬戸熊直樹・黒沢咲)


大和証券Mリーグ(2019-2020レギュラーシーズン)
レギュラーシーズン 個人3タイトル
レギュラーシーズンMVP
個人スコア
魚谷侑未 451.4pt
セガサミーフェニックス
最高スコア
魚谷侑未 94,400点
セガサミーフェニックス
4着回避率
近藤誠一 0.9545
セガサミーフェニックス
レギュラーシーズン チームスコア・ランキング
1位 495.5pt セガサミーフェニックス
(魚谷侑未・近藤誠一・茅森早香・和久津晶)
2位 273.9pt 渋谷 ABEMAS
(多井隆晴・白鳥翔・松本吉弘・日向藍子)
3位 195.0pt KONAMI 麻雀格闘倶楽部
(佐々木寿人・高宮まり・前原雄大・藤崎智)
4位 48.4pt KADOKAWA サクラナイツ
(内川幸太郎・岡田紗佳・沢崎誠)
5位 ▲80.1pt TEAM RAIDEN
(萩原聖人・瀬戸熊直樹・黒沢咲)
6位 ▲202.3pt U-NEXT Pirates
(小林剛・朝倉康心・石橋伸洋・瑞原明奈)
以下敗退
7位 ▲276.3pt 赤坂ドリブンズ
(園田賢・村上淳・鈴木たろう・丸山奏子)
8位 ▲474.1pt EX風林火山
(二階堂亜樹・滝沢和典・勝又健志)
Mリーグ(2018-2019シーズン)
ファイナル 優勝 赤坂ドリブンズ
(園田賢・村上淳・鈴木たろう)
  2位 EX 風林火山
(二階堂亜樹・滝沢和典・勝又健志)
  3位 渋谷ABEMAS
(多井隆晴・白鳥翔・松本吉弘)
  4位 KONAMI 麻雀格闘倶楽部
(佐々木寿人・高宮まり・前原雄大)
レギュラーシーズン 1位 EX風林火山
(二階堂亜樹・滝沢和典・勝又健志)
  2位 渋谷ABEMAS
(多井隆晴・白鳥翔・松本吉弘)
  3位 KONAMI 麻雀格闘倶楽部
(佐々木寿人・高宮まり・前原雄大)
  4位 赤坂ドリブンズ
(園田賢・村上淳・鈴木たろう)
以下敗退 5位 U-NEXT Pirates
(小林剛・朝倉康心・石橋伸洋)
6位 セガサミーフェニックス
(魚谷侑未・近藤誠一・茅森早香)
7位 TEAM RAIDEN
(萩原聖人・瀬戸熊直樹・黒沢咲)

第1回麻雀プロ団体日本一決定戦
優勝
日本プロ麻雀連盟
準優勝
最高位戦
第三位
協会
第2回麻雀駅伝
優勝
最高位戦
準優勝
アマチュア連合
第三位
RMU
日本プロ麻雀連盟
第36期
鳳凰位

藤崎智
第36期
十段位

伊藤優孝
第45期
王位

森下剛任(連盟)
第28期
麻雀マスターズ

真光祐尚(連盟)
第10期
グランプリMAX

本田朋広
第13期
女流桜花

古谷知美
第17期
プロクイーン

日向藍子(連覇・最高位戦)
第7期
WRCリーグ

真鍋明広
第33期
新人王

松本幸大
インターネット麻雀
日本選手権2020
じんべい(一般・連覇)
麻雀日本シリーズ2019
沢崎誠(連盟)
女流プロ麻雀日本シリーズ2020
仲田加南(連盟)






最高位戦日本プロ麻雀協会
第44期
最高位

坂本大志
第27期
發王

白鳥翔(連盟)
第14期
飯田正人杯・最高位戦Classic

森本俊介(最高位戦)
第19期
女流最高位

西嶋千春(3連覇)
第20期
女流名人戦

木崎ゆう(最高位戦)
第17回
アマ最高位

篠原啓太
第44期
新人王

松井夢実
第3期
新輝戦

山田独歩
 
日本プロ麻雀協会
第18期
雀王

堀慎吾
第18期
雀竜位

大浜岳
第18期
女流雀王

逢川恵夢(連覇)
第14回
オータムCS

岩崎啓悟
第17期
日本オープン

下出和洋(麻将連合)
第18期
新人王

ヨンス






RMU
第11期
令昭位戦(旧:RMUリーグ)
多井隆晴
2019年
オープンリーグ
小宮悠(元B級)
第12期
クラウン
浅井裕介(最高位戦)
2019年度
スプリントファイナル
楢原和人(A級)
2019年後期
クライマックスリーグ
谷井茂文(S級)
2019年
ティアラ・クライマックスリーグ
白田みお






麻将連合 μ
第17期
将王
原浩明
第13期
将星
大居大介
第23期
BIG-1カップ
醍醐大(最高位戦)
第9期
将妃戦
梅村日奈子(連覇)
第11回
μ-レディースオープン
稲毛千佳子(μツアー選手)
第17回
μ-M1カップ
岡田桂(μツアー選手)






モンド杯(CS放送MONDO)
第15回(2018-19)
モンド王座決定戦
金子正輝(最高位戦-連覇)
   
第20回(2019-2020)
モンド杯
平賀聡彦(最高位戦)
第13回
名人戦
沢崎誠(連盟)
第17回(2019-2020)
女流モンド杯
和久津晶(連盟)
モンド新人戦
2019シーズン以降不実施
女流モンド新人戦
2019シーズン以降不実施
 
麻雀最強戦(主催・竹書房)
2019優勝:鈴木大介(著名人:プロ棋士)
超攻撃型 プロ決戦
近藤誠一(最高位戦)
キングオブ鉄人
新津潔(最高位戦)
プロ雀士ランキング
新井啓文(最高位戦)
最強の麻雀戦術本
プロ決戦
滝沢和典(連盟)
次世代プロ集結
麻雀代理戦争 本戦
三浦智博(連盟)
最強の女流プロ
ニュースター決戦
2020/7/25
鉄壁のディフェンス
マスター決戦
2020/7/26
タイトルホルダー
頂上決戦
2020/8/2
著名人最強決戦
2020/8/15
タイトルホルダーVS Mリーガー
最強の女流決戦
2020/9/6
最強「M」トーナメント
2020/9/26
著名人超頭脳決戦
2020/10/4
全日本プロ選手権
2020/11/1
全国アマチュア
最強位決定戦
2020/11/8
 
ザ・リベンジ&
ファイナル抽選会
2020/12/6
ファイナル1
2020/12/12
ファイナル2
2020/12/13
メディアなど主催
最低でも連盟・最高位戦・協会・RMU・麻将連合の5団体に所属するプロが出場していることが条件。
日刊スポーツ杯争奪スリアロトーナメントや日刊スポーツ杯スリアロチャンピオンシップ・麻雀ウォッチシンデレラリーグ(連盟が不参加)は含まない。
RTDトーナメント(AbemaTV)2016年~2018年まではリーグ戦で行われ、Mリーグが発足したことにより、2019年からはRTDトーナメントとして実施されている。
RTDトーナメント2019
佐々木寿人(連盟)
   
RTDリーグ2018
小林剛(麻将)
RTDリーグ2017
平賀聡彦(最高位戦)
RTDリーグ2016
多井隆晴(RMU)
RTD Girl’sFight3(AbemaTV)
Fight3
日向藍子(最高位戦)
Fight2
山脇千文美(連盟・連覇)
Fight
山脇千文美(連盟)
夕刊フジ杯争奪麻雀女王決定戦
個人戦2019
内田みこ(連盟)
チーム戦2019
マーチャオ(涼宮麻由・高橋樹里)
麻雀チェーン店主催
第14回カボクイーンカップ
優勝:平岡理恵(連盟)
カボクイーンカップは元々「麻雀さんクイーンカップ」として開催されていたが、様々な変遷を経て現在に至る。
第4期 さかえ杯GC
二階堂亜樹(連盟)
   
第五期さかえ杯争奪
第1回女流プロCM
中里春菜(最高位戦)
第五期さかえ杯争奪
第2回女流プロCM
優月みか(連盟)
第23回 さかえ杯
魚谷侑未(連盟)

DUGA

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第16期プロクイーンは日向藍子(最高位戦)

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日本プロ麻雀連盟のプロクイーン決定戦が3日間で行われ最終日が2018年10月28日(日)に行われ、最高位戦プロ麻雀協会所属の日向藍子プロが見事戴冠となった。
10回戦終了でその時点の最下位者が途中敗退となるが、水口美香プロが涙を飲んだ。
第16期プロクイーン決定戦 総合成績


個人の成績を纏めてみました。

優勝の日向藍子プロ
加点と失点の差がプラス69,700点とダントツ。順位点が差ほど大きくなく、TOP賞(オカ)が無いルールで、素点を稼ぎ出して居るのが大きい。
和了時の平均点数も1位で和了時の加点が大きい割には、参加率も平均的なので効率よく加点できると言え、数字上も優勝にふさわしい内容だと分かる。

第16期プロクイーン決定戦 個人データ 日向藍子

準優勝の西嶋ゆかりプロ
リーチ率が少々低いのであまり手が入らなかったイメージではあるが、それでもリーチ時の和了平均点が9,760点と子の満貫点数を超えている。
ただ、数字に表れないビタ止め放銃回避があるので、データだけでは表示できない麻雀だったと言える。

第16期プロクイーン決定戦 個人データ 西嶋ゆかり

第三位の浅見真紀プロ
リーチ率が日向とほぼ同じだがリーチ成功率が高い。和了の平均点数が低いので打点は低いが良形待ちで手数を多くしているのだろう。ただ、和了に向かわない時に完全なベタ降りになっていると言う事が、聴牌料とノーテン罰符の差し引きでマイナス14,500点なのがボディブローのように苦しむ結果となった可能性はある。
敗因は恐らく小牌と2の三色同刻のうっかり和了見逃しだろう。

第16期プロクイーン決定戦 個人データ 浅見真紀

第四位の天音まことプロ
決勝卓の5名の中ではやはり雀力が一枚は下だったと言う結果だろう。
守備的な雀風なのは分かるが、和了率が15%以下で和了時の平均打点が5人のアベレージでは、幾ら放銃の失点を少なくしても、他3人の攻めでツモ和了失点が大きくなるだけに到底勝負にならないだろう。

第16期プロクイーン決定戦 個人データ 天音まこと

途中敗退となった水口美香プロ
ダマ回数が0回は特記すべきでしょう。聴牌即リーチ!の雀風なのだろう。初日の解説で和久津晶プロが述べていたが、「リーチまでが麻雀」みたいな感じなのは分かる。確かに自分のツモ筋に和了牌があるかどうかは運の要素が強い。
しかし、リーチ成功率が低いので、リーチ負けしているのがデータでも分かる。
素点でマイナス82,600点で和了率12.9%では勝負にならない感じだろう。

第16期プロクイーン決定戦 個人データ 水口美香

当たり前と言えば当たり前だが、流石に半荘10回程度・局数で130局程度ではデーターに大きな特徴や偏りは見られない。
やはり20半荘・260局以上は必要なのかもしれない。


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夕刊フジ杯争奪 麻雀女流リーグ2018
個人戦優勝は水口美香

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夕刊フジ杯争奪 麻雀女流リーグ2018の個人戦決勝戦
これまでは○○期と言う表現だったが、今年から開催年表記に変わった「夕刊フジ杯」
実質的には今年が第12期となる。
メインはチーム戦。それに付随する個人戦だが、個人戦の優勝者にはモンドチャレンジマッチへの出場権が与えられるため、近年では個人戦の方が重要視されてきている感はある。
夕刊フジ杯への出場は、スポンサー(雀荘や会社など)が依頼するか、自分から売り込むなどでチームメンバーになりさえすれば出場可能なので、モンドへのハードルは一番低いだろう。
そう言う意味では、人気・実力共トップの女流も出場すれば、あまりメディアには登場したことのないベテランや中堅プロ、そしてプロデビュー数年の新人プロまで群雄割拠で出場してくる。
また、個人戦プレーオフ方式は負け残り方式なので中々面白い。
夕刊フジ杯争奪女流リーグ2018 個人戦優勝 水口美香(協会)
さて、決勝戦だが、結果は上記の画像の通り。
ハートランド札幌ミニチームの水口美香(協会)が見事に優勝を勝ち取った。
決勝は4半荘勝負でルールが25,000点持ちの30,000点返し、順位ウマ20,000点-10,000点。
一発裏ドラありのモンドルールなのでトップが偉い。
そこで開局直後から満貫を連発した水口が勢いそのままに1回戦TOP。
2回戦も展開も有利に働きTOP。
3回戦は塚田がTOPで水口が3着でほぼ確定かと思われた。
4回戦も幸先良くトータル2着目の塚田から5,200を直撃して10万点差になったモノの、オーラスの時点では塚田に1,300点捲られるという苦しい状況となっていた。
麻雀は本当に分からない。





しかし、オーラス親番の白田が連荘したことで、4回戦オーラスTOPだった塚田を捲ったことで、再逆転となった。
そしてドラマは南4局3本場に起こった。
メンチン平和の聴牌を入れ、先制リーチの白田からハネ直も自身がツモれば、倍ツモの優勝条件をクリアするが、聴牌を崩してしまい、直後に白田からの6sで倒牌してしまい誤ロンのチョンボ。(卓外に12,000点)
※2018年2月26日訂正
聴牌を崩し…と記載しましたが、正確には7s単騎の聴牌でした。
塚田美紀面前平和清一色 ツモ3s打1s聴牌図

1123344556778がファースト聴牌で待ちは6-9s
夕刊フジ杯争奪麻雀女王決定戦2018決勝卓最終戦オーラス塚田美紀面前平和清一色ファースト聴牌図
そこに4sを持ってきて1s切りで
1233444556778待ちは同じく6-9s
夕刊フジ杯争奪麻雀女王決定戦2018 決勝卓最終戦オーラス塚田美紀面前平和清一色 ツモ4s打1s聴牌図
因みに7s切りの場合は2-3-6-9s待ちとなっていた。
塚田美紀面前平和清一色 ツモ4s打7s聴牌図

そして最後は、塚田が白田のリーチの現物を抜いた9mが水口の和了。勝負は決した。
言葉は厳しいが後味の悪い結果になった。本来なら塚田が優勝者となっていた決定戦が誤ロンのチョンボで優勝者が変わってしまったのだ。
メンチンの待ちが分からないなら、しっかり理牌して多面形も確認すべきだろう。例えプロであってもだ。
追記(2018/2/26)
決勝卓の最終戦の半荘で2時間近い闘牌なので「仕方ない」と言う意見もあるだろうが、プロとして麻雀を生業にしているのであり、この夕刊フジ杯の個人戦優勝者には女流モンド杯出場を掛けたチャレンジマッチに出場出来ると言う大きなチャンスを手に入れる可能性がある。
それ以上に、ビッグタイトルなんてそうそう取れるモノでは無いからこそ、「牌を並べ替えて理牌したらかっこ悪い」などと言っている場合ではないのだ。

※なお、牌画は日本プロ麻雀連盟公式オンライン麻雀サイトの「ロン2」より拝借しております。

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第12期女流桜花決定戦のポイントをグラフ化

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1局毎のポイントをグラフにしてみましたよ。
勿論、各局の点棒移動による増減も、連盟公式ルールの原点プラスマイナスの加減順位点方式による増減も加味してます。
7回戦東1局0本場終了時に、今回の最大ポイント差である仲田pと魚谷pの131.1pを10回戦東3局0本場終了時点で捲った魚谷pも凄い。
内田プロは二日目三日目に殆ど手が入って居なかったのが痛い。勝負になるような配牌とツモでは無かった。
石田プロは悔しい惜敗。だが、確か数年前の夕刊フジ杯でも、悔しい負け方をして涙を流して居たのを思いだす。あの時も1牌が押せなくて和了を逃して負けた筈。今回も肝心な時に1牌を押せず(何故切らなかったのかは本人が語らないのでわからないが…)に負けたような気がする。本当に大事な局面で、「バカ」になれるかどうか?強い気持ちがここ一番のタイトルを獲る!事に繋がるのかもしれない。しかし、また彼女はこの悔しい負け方で成長することだろう。

さて、グラフを見ると、10回戦南2局3本場終了時点(116局目)で、4人のポイント差が5.3p!
ただ、肉薄され逆転も途中許したが、その分「足を余して余力を残していた。」とも言える仲田pが最後は全員を振り切って、連覇での戴冠することとなった。
女流桜花のタイトル3回は史上初です。仲田プロおめでとう!!!!!




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第15期プロクイーン決勝の考察

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第15期プロクイーン決定戦の決勝戦は10月15日・22日・29日の3日間で行われた。
結果は西嶋ゆかりプロが初タイトル戴冠となった。
この戦いをデータで振り返ってみた。

西嶋 魚谷 山脇 宮内 清水
親番回数 33 35 32 35 27
リーチ回数 23 32 35 33 26
リーチ率 14.2% 19.8% 21.6% 20.4% 16.0%
Rツモ回数 5 11 4 8 4
Rロン回数 8 8 13 6 5
R全和了回数 13 19 17 14 9
R成功率 56.5% 59.4% 48.6% 42.4% 34.6%
ダマ回数 16 7 7 9 2
ダマ率 9.9% 4.3% 4.3% 5.6% 1.2%
副露回数 13 30 18 14 15
副露率 8.0% 18.5% 11.1% 8.6% 9.3%
ダマ・副露和了回数 13 13 9 13 5
ダマ・副露和了率 44.8% 35.1% 36.0% 56.5% 29.4%
全和了回数 26 32 26 27 14
全和了率 16.0% 19.8% 16.0% 16.7% 8.6%
全和了点数 168,600 225,800 138,800 139,900 68,400
全和了平均打点 6,485 7,056 5,338 5,181 4,886
放銃回数 8 15 7 16 26
R後放銃回数 2 3 2 6 4
R後放銃率 8.7% 9.4% 5.7% 18.2% 15.4%
全放銃失点数 22,200 72,600 60,200 75,400 124,300
全放銃平均失点 2,775 4,840 8,600 4,713 4,781

※清水は10回戦後途中敗退となったため、2半荘分加算されてません。
※ダマ:1局の中で聴牌したとしても、終局(和了および流局)時に聴牌していなければ「ダマ」とカウントしていません。
※副露:1局の中で1回でも副露を入れたら1回とカウント。2副露3副露しても1回とカウントしています。
※R後放銃:自身がリーチ後に他家に放銃した回数。
リーチが成就しなかった時の失点や供託の加点、本場の加点や失点、他家ツモによる失点は集計していません。
データの集計方法には改良の余地は多くありますが、そこはお許しください。


集計結果的に特記すべき点は
1.魚谷の副露回数(副露率)が圧倒的に多い(高い)。
2.魚谷の全和了点数が他を圧倒している。
3.西嶋の全放銃失点が圧倒的に少ない。
これぐらいだろうか?
恐らくこのデータを見ただけでは、誰が優勝したのかを見極めることは難しいだろう。特に他家のツモ上がりによる失点データが集計されていないのでわかりにくいかもしれない。
※清水の勝ちが無いことは判断できそうだが…。
優勝争いをした西嶋と魚谷のデータだけに注目しても、データ的には魚谷が優勝でも不思議では無い内容となっている。
この要因を作ったのは、5人打ちのため抜け番があることだろう。
これを知った上で結果からデータを検証すると、一つの推測は出来る。
それは『魚谷が点数を稼いでいたのは、西嶋の抜け番だったのでは無いか…。』と言うこと。
実際に3日目の9回戦で魚谷は110,000点近い得点を稼ぎ出して居たが、その卓には西嶋は居なかった。つまり、魚谷は加点はしたが、その加点によって西嶋が失点していなかったのである。3着に甘んじた山脇は大きく失点しており、魚谷と120p近いポイントが生じた。
この差が勝者の西嶋と惜しくも二位に甘んじた魚谷との結果を分けた要因では無いかと思う。
また、西嶋の放銃による失点が極端に少ない事は、他家の先制リーチや仕掛けに対して徹底して「オリ」を選択していたと誤解しがちがちだが、実際には誰よりも無筋を切り飛ばしていた。致命的な放銃による失点が無かったことも、西嶋が戴冠した要因であろうと思う。
これはデータだけはわからないことである。

今回、僅か12半荘のデータ化だったが、打ち手の特徴は結構如実に表れるのだと感じた。
西嶋はリーチ率は低いがリーチ成功率が56%と2回に1回以上はリーチをして上がっている。一方で副露率が低くダマ率が高いので、面前重視だがギリギリまで聴牌を取る麻雀だと推測出来る。それが全和了率が16%でも平均和了点数が一発裏ドラがあるルールとはいえ、6,500点弱となっている。所謂、面前重視の良形待ち高打点タイプだとわかる。
魚谷は、副露も多くリーチ率も高いので、和了に向かって全局参加型で現代流の麻雀だとわかる。
山脇は、データ的には魚谷に近いデータとなっているが、放銃による失点よりも平均放銃失点が高いことから、その半荘で致命的な失点によって、着順を落としている可能性が高い。これが初日トータルトップながら二日目三日目と失速した要因かもしれない。
宮内は突出したデータが無いが、自身のリーチ後の放銃が多いことから、勝負手を悉く空振りに終わったことが致命傷となった可能性が高い。
清水は他4人と比較ても圧倒的にダマ回数と和了回数が少なく、放銃回数が多いことから、勝負に行って負けている事が敗退の要因なのが一目瞭然である。

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第15期プロクイーン決定戦

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第15期プロクイーン決定戦の最終日は10月29日(日)14:00~
ニコ生→http://nico.ms/lv307111303?ref=sharetw
fresh→https://freshlive.tv/jpml/151143
総合成績(2日目終了時)
①西嶋ゆかり +126.6 
②山脇千文美 +59.6 
③魚谷侑未 +47.2 
④宮内こずえ ▲116.0 
⑤清水香織 ▲117.4
第15期プロクイーン最終日
実況:日吉辰哉
解説:白鳥翔・和久津晶

1日目終了時の成績は
①山脇千文美 +70.8 
②西嶋ゆかり +41.3 
③魚谷侑未 +21.8 
④宮内こずえ ▲52.2 
⑤清水香織 ▲81.7

最終日は9回戦・10回戦までの成績で最下位が脱落となる。
なお、9回戦の抜け番は西嶋ゆかり、10回戦の抜け番は清水香織となっている。

全体的に配牌もツモ牌も噛み合わないベテランの宮内と清水が苦しい。
特に清水は西嶋との直接対決が2回しかないので、他力本願となっている。宮内にしても直接対決が3半荘しか無いし240p強を逆転するのは、ルールがWRCルールなので順位ウマが15-5なので相当に厳しいだろう。
役満直撃しても順位点込みでおよそ100p縮まるが…。

9回戦でフル全ツで打つであろう清水と、それに近い状態で打つ宮内の二人が居るだけに、山脇と魚谷の二人が互いに牽制し合いながら受けに廻る展開になる気がする。
三つ巴でも立ち回れる魚谷と、一対一にしたい山脇。考え方が違う二人が9回戦にどの着順・点数で終えるのか?これが案外決め手になりそうである。

ポイント状況的にも抜け番でも、西嶋が有利ではあるが、桜花など数多くのタイトルを取っていて、タイトル戦の決勝・最終日を何度も経験している魚谷の場慣れはアドバンテージだろう。山脇は飄々とした話し方などでタイトル戦などにはそれ程思い入れ無さそうに見えるが、一昨年の夕刊フジ杯で女王の座を99.9%手中に収めていた状況からの大逆転をされて悔し涙を流した過去があり、最近メキメキ成長しており侮れないだろう。

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麻雀最強戦2017 女流プレミアトーナメント”女達の死闘”

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麻雀最強戦2017 女流プレミアトーナメント”女達の死闘
2017年5月6日(土)15:00~ AbemaTV https://goo.gl/VH5jGj
日本で一番麻雀が強い奴は誰だ?
最強の称号を目指し32名の女流プロが集結したプレミアトーナメント。
この中でファイナルに進めるのは一人だけ。
本番組では、女流プロの中でもトップ人気の若手とベテランの激突。
決勝に進むのは誰だ?
麻雀最強戦2017女流プレミアトーナメント 女達の死闘
画像は下町のクッキー氏のTweetより拝借
今年のプレミアトーナメントは、女流プロの戦い。
4シリーズで各シリーズ8名を選出。
2卓に分かれ上位2名がシリーズ決勝卓に進出して、シリーズ優勝者がクライマックス決勝卓に進出出来る。
今回の「女達の死闘」には先日、第26期麻雀マスターズを戴冠した佐月麻理子pも登場!
和泉由希子(連盟)大崎初音(協会)東城りお(連盟)日向藍子(最高位戦)
黒沢咲(連盟)佐月麻理子(協会)上野あいみ(協会)松岡千晶(連盟)

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第15期女流最高位は大平亜季プロに決定

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最高位戦の女流リーグNo.1を決める第15期女流最高位決定戦が2016年10月02日と2016年10月16日の2日間に渡り全8半荘で戦われた。
ディフェンディングの大平亜季プロは2連覇中。

しかも、最高位戦でプロデビューしたのはなんと39期前期。最高位戦の2016年度が41期なのでプロデビューから僅か3年目である。
大平亜季 女流最高位女流最高位のタイトルを獲得したのが第13期なので、詳しくは分からないが、デビュー年に女流最高位を獲得したことになる。そしてディフェンディングで迎え撃った第14期を連覇(防衛)し、見事3連覇達成である。

昨今の女流プロブームの流れに乗って、モデルやアイドル並のルックスやスタイルの良い女性がプロデビューしているが、ハッキリ言って雀力は低い女流が雨後の竹の子状態でデビューしてるが、大平プロはそうしたプロとは一線を画す存在で、プロテスト受験の頃から話題になっていたと聞く。当然、雀歴も長くそこそこのベテラン域の年齢に達している。

最高位戦の通常ルールは一発裏ドラ・槓ドラありで、オカは無いがウマ(順位点)が30-10と着順の加減算も大きいルールなので、調子が良いと勢いでタイトルを獲れる事もあるルールだが、今季の女流最高位決定戦は、ハッキリ言って実力者4名の戦いとなった。
大平亜季
初代女流最高位の「渡辺洋香」と第10期女流最高位の「石井あや」、そして幾度となく決勝卓に進んでおり、連盟主催の王位戦でも決勝卓まで進んだことのある「いわますみえ」。連覇中の大平としても一筋縄ではいかない相手であることは間違い無いだろう。

実際に終始手牌に恵まれず苦しい戦いを強いられたが、我慢出来たのが大きいだろう。苦しい中でも押し引きのバランスが他三者と比べても一枚上!といった感じで、成績を見るとわかるが、トップが全8半荘で僅か2回しか無い。しかし、初日の2戦目にラスを引いたが、全8半荘でその1回しかラスが無いのだ。
それでも最終の8回戦目はトータルトップのいわまとの差が約70pとなっているため、トップラスを決めるかトップ3着ならば素点で30,000点の差を付けるという厳しい条件をクリアしての3連覇であった。

お見事!
大平亜季プロおめでとう!

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麻雀プロ団体日本一決定戦

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麻雀プロ団体日本一決定戦
麻雀プロ団体日本一決定戦が2016年8月12日より行われ、第1節の1回戦の放送卓で佐々木寿人プロが「地和」を上がるなど衝撃的な開幕となり、およそ2週に1回のペースで4節行われ、2016年9月26日に最終戦が行われた。
結果は「日本プロ麻雀連盟」が初の栄冠を獲得した。
各節の成績は画像の通り。

麻雀プロ団体日本一決定戦第一節終了時成績
麻雀プロ団体日本一決定戦第二節終了時成績
麻雀プロ団体日本一決定戦第三節終了時成績
麻雀プロ団体日本一決定戦最終成績
大会概要の詳細は大会HPで確認して貰うとして、概略だけで言えば、
30,000点持ちの30,000点返し。
順位点が1位より、+30p,+10p,-10p,-30p。
一発・裏ドラ・槓ドラあり。
各団体のメインタイトルホルダー1名を含む全8名で構成。
1節4半荘×4節の東南戦。(8名×4半荘×4節=全128戦)
最終の第四節は、各団体のタイトルホルダー4名は大将戦として4半荘を同じメンツで戦い、ポイントが全戦2倍となる。

まぁ個人的には妥当なオーソドックスルールだし、人数も妥当だろう。
1節4半荘の4節も妥当でしょう。
現在の「最強戦」のように半荘1回での勝ち上がりや優勝者を決めるスタイルも良いだろうが、流石に半荘1回は殆どその日の「運」が勝負の結果を左右するので、1発勝負は色々問題もあるだろう。
逆にこれ以上長くなると、各団体のメインリーグ戦にも影響が出るだろうし、出場選手もゲストや執筆、教室の講師や勤務雀荘、或いは通常はサラリーマンと言うプロも居るので、あまり長いのも各方面に影響が大きいので本当に妥当な半荘数だと思う。

結果だけを見れば、連盟が1節目のリードを活かしつつ上手く立ち回り、三節目に3位まで落ちたモノの最終節に逆転したと言うところ。
優勝した連盟の選手は本当に良く頑張ったと思うし、チームワークも良かったと思う。確かに重鎮と呼ばれるような設立当初からトップリーグで活躍していたり、主要リーグ戦の最上位リーグに居る年配プロがである前原・荒・伊藤・沢崎・古川などが出場していない事を「負けたときの良いわけが出来なからだ!」などと批判する輩も居たが、裏を返せば他団体の出場選手に合わせた年代の選手を用意できる連盟の選手層の厚さがあると言うことだろう。

三節目に首位に立っていた最高位戦は惜しくも2位となった。恐らく一番優勝したかったのは最高位戦かもしれない。何故なら自団体の主要リーグでのルールだからである。しかし、個人成績を見ればわかるが、個人首位の平賀が一人気を吐いて400p近いポイントを叩き出しているが、逆に大崩れすることは無いどころか、ポイントゲッターと目された村上と金子が二人で-500p近くマイナスし、平賀のプラスを無くしている。

3位の協会は若干人材不足感が否めず、自団体のルールがオカ(TOP賞)があるルールだけに、点棒を持ったときに更なる加点を狙う事をしなかったのでは無いだろうか?プラスになっているのが3名しか居ないことが致命的で節単位で言えば一度も首位に立てなかった。

1節目から大きなマイナスを背負い込んで終始最下位に甘んじたRMUは完全に人材不足だろう。しかも、設立メンバーが常に上位リーグでタイトルの取り合いをしており、「この人が一鳴きをしたらドラは2枚以上ある!」など人読みが入りやすく殆どセット麻雀をしている状態。これでは対外試合だと勝てないと思う。

麻雀プロ団体日本一決定戦 個人最終成績

一番印象的だったのは、主催者でもあるサイバーエージェントの藤田晋社長がゲスト解説に来て、実況との会話で「麻雀業界は弱い立場なので、業界全体で協力して強くなって欲しい。その為の助力になれれば…。」と言う趣向を述べられて居たのが感慨深い。
恐らく今の団体乱立状態を1つの団体に纏めるとすれば氏が中心となるだろう。

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