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大和証券 Mリーグ 2021シーズン チーム成績表 2021年11月12日(24/90)終了時

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全90戦中24試合が終了した大和証券Mリーグ2021レギュラーシーズンの2021年11月12日終了時の成績です。

暫定首位の風林火山は相変わらず絶好調の勝又が個人3連勝・4連勝となり、チームも3・1・1・2と盤石で500pに迫る480.7pと盤石。システムや対局する選手も強力なので楽観視は出来ませんが、トータルポイントの余裕が打牌選択にも余裕が出るので、レギュラーシーズン通過は確定と言えるかもしれません。

KONAMIは伊達が個人2勝目を大きなトップで取ったことで、若干ポイントを減らしたモノの、暫定2位をキープ。

ABEMASは白鳥が今期初トップを獲り、残す派日向のみとなった。日向は個人成績でも暫定30位と苦しんでいる。

ジャンプアップしたのはトータルポイントはマイナスながら暫定4位まで回復したドリブンズ。前週から続くチーム4連勝で1・1・2・2で159.2pの荒稼ぎ。絶不調だった村上が今季初トップで涙の勝利者インタビューは心に残る。因みにチーム内最上位は丸山で今季ラス無しの3・1・1・2で3シーズン目にしてやっとMリーグの舞台で本当の意味で戦える状態になった印象。

サクラナイツはエースの内川と、岡田が未だに今季トップ無し。内川は2・4・3・4・4とドリブンズの村上に並ぶくらい不調。それでも昨シーズン不調だった沢崎が個人3勝目を獲得するなど、沢崎と堀の2人で耐えている状態。

パイレーツは瑞原が今季初トップを獲得。しかも、今季は未だにマイナス無しの2・2・2・2・1はお見事。一方で絶対的な安定感と信頼感がある小林がチーム内で最下位と本調子では無い感じなのが気掛かり。

チームとして絶不調なのは雷電とフェニックスの2チーム。

雷電は11/2の第①試合で瀬戸熊が取った以降7試合トップ無し。

フェニックスは10/29第①試合の魚谷のトップ以来、9試合トップ無しで近藤の2着以外は全て逆連帯となっており、借金が増え続けている。東城も97.2pの鮮烈な初トップの方が印象が強かったが、直近3連続ラスとなっており恵まれていない。2週間登板が無い茅森が鍵を握っている気がします。

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Mリーグ2019はU-NEXT Piratesが優勝

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大和証券Mリーグ2019シーズン(レギュラーシーズン)が終了。その後、メインスポンサーが朝日新聞に変更となって朝日新聞Mリーグセミファイナル・ファイナルが開始され、セミファイナルシリーズを終了した時点で新型コロナの影響で中断を余儀なくされたが、2020年6月15日からファイナルシリーズが開催され、U-NEXT Pirates(小林剛・朝倉康心・石橋伸洋・瑞原明奈)が、大逆転で優勝の栄冠を手にした。


全12半荘の短期勝負で5勝したのは見事ですし、選手全員が1勝(小林選手は2勝)しかも、最終戦の小林選手のトップ以外は70pt超え(素点で50,000点超)の大きなトップで加点しつつ、ラスを僅か2戦に留めたことでポイントを大きく減らす事が無かったことも見事だと思います。
まぁセミファイナルを首位で通過したサクラナイツがファイナルで7ラスなので5ラスを残り3チームで分けていると思えば普通のことでしょう。その2ラスを4位回避率が高いエースの小林剛選手が喰らっているのは面白いところですね。
サクラナイツはレギュラーシーズンの好調と、セミファイナルの絶好調とは裏腹にトップ無しの7ラスは辛いファイナルになった。ただ、新規加入し、最年少と最年長の選手が居たり、沢崎選手の現代では主流となっているデジタル指向の麻雀とはかけ離れつつもトップを獲る麻雀は視聴者を釘付けにし、Mリーグの更なるファン獲得に貢献したと言えるでしょう。
ABEMASは最終戦の特殊条件での多井隆晴選手がラスを喰らっただけだったが、3勝しか獲れなかった事でポイントを加点出来なかった感じが、実際には3着が5回と微妙にポイントを減らしているのが痛かったかもしれません。
セガサミーフェニックスは、一番悔しい想いをしているでしょう。レギュラーシーズンは安定の首位通過で、セミファイナルでは若干ポイントを減らしたモノのファイナルシーズンでは常に首位に位置し、最終日開始前まで首位に居ただけにレギュラーシーズンを6位で通過したパイレーツに大捲りされたのですからね。ファイナルの成績も4勝2ラスと決して内容も悪くは無い。ただ、4勝の内3勝が50pt以下と言うギリギリのトップだったことと、レギュラーシーズンの4位回避率トップの近藤選手が2ラスを喰らっているのが結果として優勝がすり抜けた原因かもしれないが、それはあくまで結果論で、優勝しても全く不思議では無い成績だと言える。
Mリーグ2019シーズン最終成績
こうして結果を見ると、2期連続でセミファイナルやファイナルに最下位で進出したチームが優勝してしまうと、「結局『運ゲー』だよね」と言われてしまうのも致し方無い事になってしまう。
その最大の原因は確かに麻雀というゲームの『運』の要素が占める割合が大きいと言うのもあるが、ポイントの持ち越しがあるレギュレーションだと思う。
2019シーズンを見てみても、首位通過したフェニックスはセミファイナルで247.7pt減らされ、ファイナルで86.0pt減らされている。
一方パイレーツはセミファイナルで101.2ptマイナスが減り、ファイナルで1.7ptマイナスが減っている。単純には言えないが、フェニックスは333.7pt減らされているのに、優勝したパイレーツは102.9pt得をしているのだ。プラスとマイナスで436.6ptは直接対決でトップラス4回決めないと詰まらない点差が自動的に加減されている。
チームの点差を半分にして、セミファイナルやファイナルを面白くしたいという意向は理解出来るが、プロスポーツのセミファイナルやファイナルがある競技で、成績上位のチームが一番不利を被ると言うのは聞いたことが無い。
麻雀ではホールアンドウェイは無いのでホームで麻雀が出来るから有利というのは無いだろうが、成績下位のチームが得をしてしまうのは疑問に感じる。現在の8チーム制でセミファイナル・ファイナルとするレギュレーションであれば1/2→1/2ではなく、せめて1/4→1/4か1/2→1/4の減算で良いと思うし、マイナスポイントは減らないとかもあって良いと思うし、極端な言い方をすれば、セミファイナルでは、レギュラーシーズンの成績などリセットして、通過順位で上位から500pt・400ptとして6位通過は0ptと100ptずつのビハインドを割り振る事でも良いだろう。(ファイナルが1位が300ptで4位が0pt)
更には、場決めは成績上位から好きな場所を指定出来るなどのアドバンテージとは言えないかも知れないが、多少の恩恵と不利があっても良いと思う。


また、レギュラーシーズンの個人成績での表彰があるのだから、レギュラーシーズンとポストシーズンを明確に分離する意味でも、レギュラーシーズン上位チームにも多少の賞金が出るべきだと思う。
1位チームに2,000万、2位チーム1,000万、3位チームに500万くらいの賞金があれば、レギュラーシーズンの後半でも上位チームはトップにある程度拘ることも出来るし、今年のセミファイナルで敗退となってしまったコナミもレギュラー3位なので、所属選手1名分の年俸は賞金として補充されることになる。
サポーターの年会費やグッズ販売、サポーター専用のパブリックビューイング入場料だけでは到底選手の年俸やスタッフの給与など維持運営していくだけの収益は出せない状況だろうから、Mリーグ機構から放映権などの分配金が出ないと、企業として競技麻雀チームを持っておくメリットが無ければ、企業として撤退を考える時も出てくるかもしれない訳で、少しでも各チームになんらかの形で分配するような仕組みを作っておくべきだと思う。いつまでも藤田晋氏の個人的な資金を投入していては長く継続するのは不可能になってしまうだろう。

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Mリーグ2019開幕2週後

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自分のTwitterが麻雀と投資(FXがメイン)関連ばかりをフォローしている影響もあるけど、それなりにMリーグ2年目も順調に話題にはなっているんだと思う。
チームも前年の7チームから8チームになったことで、対局日と組み合わせがわかりやすいのが良いですね。例えば月曜に試合がある4チームは火曜の試合には出ないので、応援しているチームや選手がいつ出るのかもわかりやすい。
また、全チームが女流を必ず一人入れるレギュレーションになり、対局に華やかさが加わって更なるファン獲得にもつながるような印象を持つ。
勿論、男子トッププロの駆け引きも見物だ。
さて、開幕2週の序盤戦で好調チームと不調チームがそれなりに別れた印象になった。
現在首位のフェニックスは開幕戦で魚谷が幸先の良いTOPを取った勢いそのままに各選手がノビノビと自分の麻雀で好成績となっている。デビュー初戦の和久津選手はハコラスの洗礼を受けた格好だが、雰囲気に慣れれば問題無いだろう。
フェニックスの極めつけは10月11日の麻雀忍者こと藤崎智(麻雀格闘倶楽部)選手のデビュー戦での今季初役満を成就させてデカトップが凄かった。
セガサミーフェニックス近藤誠一のMリーグ2019初役満






2位の風林火山は昨シーズンのラス回避率上位を3人が占めた安定感を持ちつつも、多少攻撃寄りになった感じで、ラスを取ることもあるがTOPを取る麻雀で楽しみ。
3位の今季から参入したサクラナイツも好発進と言えるだろう。エースの内川選手がイマイチだが新人プロでもある岡田選手は並み居るトッププロ相手に堂々の麻雀を打っている。そして沢崎選手の安定感がチームとして纏まりがある。SNSを中心に現代麻雀とはかけ離れた昭和を感じさせる沢崎の麻雀を批判するモノも見受けられるが、ある程度限られた選手同士でリーグ戦を行う場合には、その局やその半荘だけでなく印象付けなども気にして打牌選択をしているような気がする。
心配なのは6位のPiratesと8位のドリブンズだ。
麻雀格闘倶楽部は高宮選手が好調なうちに寿人選手の調子と前原選手の安定感が戻れば、成績は上がってくるだろうと思う。
Piratesが心配なのは、ラスを回避しつつ効率の良い牌選択で和了を獲り行く現代麻雀なので安定した成績を残しやすいが、半荘の序盤で大きな失点をしたり、捲り合いで負けるなどするとラスを引かされやすいのも事実。辛うじて今年から加わった瑞原選手が2連勝スタートでポイントを稼いだが、石橋選手が一桁プラス、小林選手が約▲40ポイント、新婚の朝倉選手に至っては個人成績最下位と苦しんでいるだけに、瑞原選手の研究が進んである程度対応され始めると、ポイントを稼ぐのが苦しくなる可能性が高く、多少無理して勝負に出る局が増える事でマイナスを増やしてしまいそう。
一番心配なのはドリブンズ。昨年の優勝チームという気負いがある訳では無いだろうが、チームで唯一トップを取っている村上選手が40pプラスだが、園田選手が▲64pと苦しく、たろう選手が個人成績ブービーの▲100p超では流石に苦しい。しかも、今季から加入した女流の丸山選手はまだプロ1年目のド新人。サクラナイツの岡田プロもプロ2年目だが、TV対局などには沢山出ているので新人だが度胸は据わっているし、多少微妙な牌選択もあるが、恐れずに打っている。育成過程も見て欲しいとチーム監督はコメントしているが、それなら育成枠を設ければ良く、選手として出せないプロをドラフトしたのであれば、日々活動しているプロへの冒涜に等しいとも思う。

まぁまだまだ始まったばかりで、各選手1~2戦程度しか登場して居ないので、今後は全然わからないが、チームの成績が悪ければ当然、対局時の打牌選択に少なからず影響が出るのも麻雀。本来なら和了を取りに打点を下げるところを打点を追う事も出てくるだろう。そうなると抜け出せない負のスパイラルに陥ってしまう。
いずれにしても、「観る麻雀」ファンは忙しい日々が続く。

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Mリーグドラフト後考察

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Mリーグの2019年シーズン開始に向けてドラフトが終了した。
前日の予測では
KADOKAWA:内川幸太郎(連盟)・藤崎智(連盟)・日向藍子(最高位戦)or岡田紗佳(連盟)
TEAM雷電:山田独歩(最高位戦)or岡田紗佳(連盟)
segaサミー:渋川難波(協会)or石井一馬(最高位戦)
パイレーツ:水口美香(協会)or瑞原明奈(最高位戦)
コナミ:山井弘(連盟)or和久津晶(連盟)
ABEMAS:朝倉ゆかり(協会)or山脇千文美(連盟)
風林火山:二階堂瑠美(連盟)
ドリブンズ:瑞原明奈(最高位戦)or愛内よしえ(協会)
KADOKAWA:松ヶ瀬隆弥(RMU)



結果は
KADOKAWA:◎内川幸太郎(連盟)・沢崎誠(連盟)・○岡田紗佳(連盟)
TEAM雷電:なし
segaサミー:▲和久津晶(連盟)
パイレーツ:○瑞原明奈(最高位戦)
コナミ:▲藤崎智(連盟)
ABEMAS:▲日向藍子(最高位戦)
風林火山:なし
ドリブンズ:丸山奏子(最高位戦)
KADOKAWA:なし

まぁ自分で言うのも何だが、そこその正解率かな?と思う。
確かに、内川pは鉄板だし、パイレーツは1/2の確率だからね。
驚いたのはKADOKAWAの沢崎プロの指名。コナミっぽい感じで次世代を担う若手男子プロと玄人好みの重鎮で頼れる存在。そして多少雀力は劣るがそれなりにTV対局での実績もあり、ビジュアルも魅力があり、麻雀の未熟な部分を叩かれてもへこたれないメンタルを持ち合わせている女流の組み合わせ。バランスは悪くない。
確実なのは、KADOKAWAも連盟寄りだと言う事。

雷電の追加無しは残念だが、鈴木達也プロがオンレートの雀荘オーナーでは無くなるのを待っている可能性がある。ノーレートにしたらすかさず指名する可能性がある。萩原も認めているし協会プロながらアナログ寄りなので、雷電のチーム色にマッチしている。

セガサミーの和久津はサプライズ。発表時の監督の「シテやってやったぜ!」感がある顔が印象的だった。気になるのはKADOKAWAで和久津が選ばれていたらどうしたのだろう?とは思う。しかし、女性3名男性1名の構成は相当チェレンジ精神がある。

パイレーツの瑞原は順当だろうが、実績では水口かと思うし、独身であるのはファン層は広がったと思うけどどうなんだろうね。やはり天鳳9段の実績と的確な実況が評価されたのだろう。蛇足だが、連盟ファンの殆どはスリアロを見ないので瑞原を知らないだろうね。

コナミの藤崎は初めから決めていたのか微妙な所。チーム色としては少し異質の打ち手だが、バランスは良くなったと思う。セガに和久津を取られなかったら「チームがらくた」の完成を見たかった連盟ファンは多いだろう。

アベマズは苦渋の選択とは言わないが、実績とキャラクターと男性3人のマシンガントークに耐えうるだけのポテンシャルを考えると日向は当然だろう。朝倉ゆかりプロや水口美香プロなども選択肢にあっただろうが、なんだかんだ濃い3人に囲まれたらやはり日向は妥当だと思う。

風林火山の無しも残念。瑠美の可能性もあっただろうけど、ある意味で亜樹・滝沢・勝又の3人は完成形だから崩したく無いのかもしれない。

ドリブンズの丸山奏子はディナーショウで公言していたと言うが相当チャレンジな指名。
プロデビューが浅いのは岡田と同じだが、完全に無名だし、TV対局での実績は殆ど無い。
サプライズは園田の例もあるが、実力は充分だったし、自社の社員なので指名は当然と言えば当然だろう。さて、丸山プロだがメンタル面が心配。全力で支えるとのコメントがドリブンズから出ているが、メンタルはそうそう鍛えられるモノでは無い。これだけ業界では注目されているMリーグでネットで叩かれた時のダメージは相当大きいだろう。これは高宮や岡田も通っている道だが彼女たちはそれなに耐性が出来上がっている。
丸山がどれだけ成長するかを見守りたい。

最後にKADOKAWAが4人目を指名せずに全指名選手が出揃った。
全8名の指名となったが、協会プロが1人も選ばれていない。
この結果は協会所属プロとしたら衝撃だろう。
あくまで私見だが、これは協会がスリアロチャンネルとズブズブの関係になっていることが多少なりとも影響しているだろう。利益相反の関係なのだ。
アンチ連盟のファンからすれば金プロが選ばれない事に色んな思いもあるだろうが、協会プロの多くがスリアロ・マーチャオと深い関係にある以上、選ばれる可能性は低い。
指名プロは主要5団体となっているが、RMUは多井・麻将はコバゴーが居るので入って居るが、タレントは多くない。そうなるともしも選手が増える事があっても、連盟か最高位戦から選択される可能性が高いとなる。
もしかすると、今回の結果を踏まえて連盟と最高位戦に所属プロが集約される可能性もあるだろう。

連盟は独自の配信スタジオとチャンネルを持っているが、最高位戦も協会もRMUも麻将連合も対局の配信はスリアロチャンネルとなっている。つまり、連盟は配信のスタッフも自団体のプロで配信などの収益の一部は選手に還元している。しかし、連盟以外の選手は殆どがスリアロチャンネルに収益を持って行かれている現状を一日も早く理解すべきだろう。
また、なんだかんだ言ってアンチが多い連盟の森山会長だが、連盟主体のチームがKADOKAWA・雷電・コナミ・風林火山と4チームもあることを考えれば、そのビジネス手腕は見事と言えるし、見えないところで各企業やメディア媒体への営業活動も行っている成果がMリーグでも遺憾なく発揮されていると言わざるを得ないだろう。
連盟は所属プロも多いので、中々日の目を見るのは難しいかも知れないが、真剣に麻雀プロとして努力していれば必ず引き上げて貰えるし、メディアへの露出も増えるのは間違い無い。そして、スタジオの運営スタッフだったり、道場のスタッフなど自団体にキャッシュポイントを持って配分できるビジネスモデルも完璧では無いが有しているので、連盟プロとして喰っていける可能性を持たせているのが魅力だろう。

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夕刊フジ杯争奪 麻雀女流リーグ2018
個人戦優勝は水口美香

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夕刊フジ杯争奪 麻雀女流リーグ2018の個人戦決勝戦
これまでは○○期と言う表現だったが、今年から開催年表記に変わった「夕刊フジ杯」
実質的には今年が第12期となる。
メインはチーム戦。それに付随する個人戦だが、個人戦の優勝者にはモンドチャレンジマッチへの出場権が与えられるため、近年では個人戦の方が重要視されてきている感はある。
夕刊フジ杯への出場は、スポンサー(雀荘や会社など)が依頼するか、自分から売り込むなどでチームメンバーになりさえすれば出場可能なので、モンドへのハードルは一番低いだろう。
そう言う意味では、人気・実力共トップの女流も出場すれば、あまりメディアには登場したことのないベテランや中堅プロ、そしてプロデビュー数年の新人プロまで群雄割拠で出場してくる。
また、個人戦プレーオフ方式は負け残り方式なので中々面白い。
夕刊フジ杯争奪女流リーグ2018 個人戦優勝 水口美香(協会)
さて、決勝戦だが、結果は上記の画像の通り。
ハートランド札幌ミニチームの水口美香(協会)が見事に優勝を勝ち取った。
決勝は4半荘勝負でルールが25,000点持ちの30,000点返し、順位ウマ20,000点-10,000点。
一発裏ドラありのモンドルールなのでトップが偉い。
そこで開局直後から満貫を連発した水口が勢いそのままに1回戦TOP。
2回戦も展開も有利に働きTOP。
3回戦は塚田がTOPで水口が3着でほぼ確定かと思われた。
4回戦も幸先良くトータル2着目の塚田から5,200を直撃して10万点差になったモノの、オーラスの時点では塚田に1,300点捲られるという苦しい状況となっていた。
麻雀は本当に分からない。





しかし、オーラス親番の白田が連荘したことで、4回戦オーラスTOPだった塚田を捲ったことで、再逆転となった。
そしてドラマは南4局3本場に起こった。
メンチン平和の聴牌を入れ、先制リーチの白田からハネ直も自身がツモれば、倍ツモの優勝条件をクリアするが、聴牌を崩してしまい、直後に白田からの6sで倒牌してしまい誤ロンのチョンボ。(卓外に12,000点)
※2018年2月26日訂正
聴牌を崩し…と記載しましたが、正確には7s単騎の聴牌でした。
塚田美紀面前平和清一色 ツモ3s打1s聴牌図

1123344556778がファースト聴牌で待ちは6-9s
夕刊フジ杯争奪麻雀女王決定戦2018決勝卓最終戦オーラス塚田美紀面前平和清一色ファースト聴牌図
そこに4sを持ってきて1s切りで
1233444556778待ちは同じく6-9s
夕刊フジ杯争奪麻雀女王決定戦2018 決勝卓最終戦オーラス塚田美紀面前平和清一色 ツモ4s打1s聴牌図
因みに7s切りの場合は2-3-6-9s待ちとなっていた。
塚田美紀面前平和清一色 ツモ4s打7s聴牌図

そして最後は、塚田が白田のリーチの現物を抜いた9mが水口の和了。勝負は決した。
言葉は厳しいが後味の悪い結果になった。本来なら塚田が優勝者となっていた決定戦が誤ロンのチョンボで優勝者が変わってしまったのだ。
メンチンの待ちが分からないなら、しっかり理牌して多面形も確認すべきだろう。例えプロであってもだ。
追記(2018/2/26)
決勝卓の最終戦の半荘で2時間近い闘牌なので「仕方ない」と言う意見もあるだろうが、プロとして麻雀を生業にしているのであり、この夕刊フジ杯の個人戦優勝者には女流モンド杯出場を掛けたチャレンジマッチに出場出来ると言う大きなチャンスを手に入れる可能性がある。
それ以上に、ビッグタイトルなんてそうそう取れるモノでは無いからこそ、「牌を並べ替えて理牌したらかっこ悪い」などと言っている場合ではないのだ。

※なお、牌画は日本プロ麻雀連盟公式オンライン麻雀サイトの「ロン2」より拝借しております。

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第12期女流桜花決定戦のポイントをグラフ化

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1局毎のポイントをグラフにしてみましたよ。
勿論、各局の点棒移動による増減も、連盟公式ルールの原点プラスマイナスの加減順位点方式による増減も加味してます。
7回戦東1局0本場終了時に、今回の最大ポイント差である仲田pと魚谷pの131.1pを10回戦東3局0本場終了時点で捲った魚谷pも凄い。
内田プロは二日目三日目に殆ど手が入って居なかったのが痛い。勝負になるような配牌とツモでは無かった。
石田プロは悔しい惜敗。だが、確か数年前の夕刊フジ杯でも、悔しい負け方をして涙を流して居たのを思いだす。あの時も1牌が押せなくて和了を逃して負けた筈。今回も肝心な時に1牌を押せず(何故切らなかったのかは本人が語らないのでわからないが…)に負けたような気がする。本当に大事な局面で、「バカ」になれるかどうか?強い気持ちがここ一番のタイトルを獲る!事に繋がるのかもしれない。しかし、また彼女はこの悔しい負け方で成長することだろう。

さて、グラフを見ると、10回戦南2局3本場終了時点(116局目)で、4人のポイント差が5.3p!
ただ、肉薄され逆転も途中許したが、その分「足を余して余力を残していた。」とも言える仲田pが最後は全員を振り切って、連覇での戴冠することとなった。
女流桜花のタイトル3回は史上初です。仲田プロおめでとう!!!!!




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第15期プロクイーン決定戦

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第15期プロクイーン決定戦の最終日は10月29日(日)14:00~
ニコ生→http://nico.ms/lv307111303?ref=sharetw
fresh→https://freshlive.tv/jpml/151143
総合成績(2日目終了時)
①西嶋ゆかり +126.6 
②山脇千文美 +59.6 
③魚谷侑未 +47.2 
④宮内こずえ ▲116.0 
⑤清水香織 ▲117.4
第15期プロクイーン最終日
実況:日吉辰哉
解説:白鳥翔・和久津晶

1日目終了時の成績は
①山脇千文美 +70.8 
②西嶋ゆかり +41.3 
③魚谷侑未 +21.8 
④宮内こずえ ▲52.2 
⑤清水香織 ▲81.7

最終日は9回戦・10回戦までの成績で最下位が脱落となる。
なお、9回戦の抜け番は西嶋ゆかり、10回戦の抜け番は清水香織となっている。

全体的に配牌もツモ牌も噛み合わないベテランの宮内と清水が苦しい。
特に清水は西嶋との直接対決が2回しかないので、他力本願となっている。宮内にしても直接対決が3半荘しか無いし240p強を逆転するのは、ルールがWRCルールなので順位ウマが15-5なので相当に厳しいだろう。
役満直撃しても順位点込みでおよそ100p縮まるが…。

9回戦でフル全ツで打つであろう清水と、それに近い状態で打つ宮内の二人が居るだけに、山脇と魚谷の二人が互いに牽制し合いながら受けに廻る展開になる気がする。
三つ巴でも立ち回れる魚谷と、一対一にしたい山脇。考え方が違う二人が9回戦にどの着順・点数で終えるのか?これが案外決め手になりそうである。

ポイント状況的にも抜け番でも、西嶋が有利ではあるが、桜花など数多くのタイトルを取っていて、タイトル戦の決勝・最終日を何度も経験している魚谷の場慣れはアドバンテージだろう。山脇は飄々とした話し方などでタイトル戦などにはそれ程思い入れ無さそうに見えるが、一昨年の夕刊フジ杯で女王の座を99.9%手中に収めていた状況からの大逆転をされて悔し涙を流した過去があり、最近メキメキ成長しており侮れないだろう。

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麻雀最強戦2017 女流プレミアトーナメント”女達の死闘”

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麻雀最強戦2017 女流プレミアトーナメント”女達の死闘
2017年5月6日(土)15:00~ AbemaTV https://goo.gl/VH5jGj
日本で一番麻雀が強い奴は誰だ?
最強の称号を目指し32名の女流プロが集結したプレミアトーナメント。
この中でファイナルに進めるのは一人だけ。
本番組では、女流プロの中でもトップ人気の若手とベテランの激突。
決勝に進むのは誰だ?
麻雀最強戦2017女流プレミアトーナメント 女達の死闘
画像は下町のクッキー氏のTweetより拝借
今年のプレミアトーナメントは、女流プロの戦い。
4シリーズで各シリーズ8名を選出。
2卓に分かれ上位2名がシリーズ決勝卓に進出して、シリーズ優勝者がクライマックス決勝卓に進出出来る。
今回の「女達の死闘」には先日、第26期麻雀マスターズを戴冠した佐月麻理子pも登場!
和泉由希子(連盟)大崎初音(協会)東城りお(連盟)日向藍子(最高位戦)
黒沢咲(連盟)佐月麻理子(協会)上野あいみ(協会)松岡千晶(連盟)

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第33期十段位は藤崎智

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「十段戦」は「鳳凰戦」に次ぐ、日本プロ麻雀連盟のビッグタイトルである。
連盟にはG1と言われるBIGタイトルがあり、
リーグ戦の最高峰「鳳凰戦」
トーナメント戦である「十段戦」
そしてオープン戦の「王位戦」
である。

これを獲得すると、その年の近代麻雀主催の「最強戦」ファイナルにシードされる。更には麻雀モンドTVの出場チャンスもある。
50歳以下なら「モンド杯」で、50歳以上なら「名人戦」である。
この人気番組はリピートを入れてその視聴者数は、1,000万人になるというからネット配信では無く地上波やBS・CSと言うテレビの電波力は絶大である。
一夜にしてそのプロの名は、全国に知れ渡るのだ。

奇しくも今季の十段戦も決定戦進出者はシードの柴田吉和、櫻井秀樹、藤崎智、ダンプ大橋の4人は前年と同じ。
そしてもう1人が初段戦からどんどん勝ち上がり、12のハードルを飛び越えてきた上田直樹だ。

既に3日間の対局が終わって、第33期十段位が藤崎智に決定となった。
ハッキリ言って藤崎の圧勝である。
こう言っては敗れた決勝メンバーには失礼かもしれないが、実力差がありすぎた。
上田直樹pは新人だし多少致し方ないとは思う。藤崎pが初めて十段位を獲得したのも新人で決勝卓まで残り、翌年のシード権を活かしての獲得だっただけに、上田pには来年の活躍を期待したい。

ディフェンディングの柴田pも実力不足が否めない。
十段位を獲得したのもオーラスの国士無双和了が劇的だったので強烈な印象を残しているが、十段位獲得で出場できたタイトル戦では殆ど鳴かず飛ばずの成績だし、鳳凰リーグ戦でもC1リーグに甘んじている。

ダンプ大橋pに至っては猛省レベルだ。
初日の1回戦南1局で子の先制リーチに親でも無いのに無理に突っ張り放銃し、バランスを自ら崩す。そして親に1,500点の放銃から、櫻井にメンチンの12,000放銃で箱下に沈む。結局初日はトップを1回獲ったモノの小さいトップで2ラスで大きく出遅れる結果となり、ボーンヘッドとも言える放銃などもあって3日間通して日の目を見ること無く最終日には藤崎へ大三元放銃で足切り敗退となり、2年連続で足切りとなった。

櫻井pは初日・2日目こそ食らい付いたが藤崎を捉えられない展開で我慢出来ずに放銃に回ってしまう転換。勿論、ポイント状況から致し方ないところでもあるが、彼が十段位を獲得したときには、もっと我慢出来ていた気がする。
そうしたことがA2リーグでも最下位に沈んでいる要因なのかもしれない。

藤崎+56.5P 櫻井+46.8P 上田▲14.2P 柴田▲40.0P ダンプ▲50.1P

二日目は初日トータルトップの藤崎が絶好調。
他家の勝負手・本手のあたり牌を掴まない。しかも、フリテンリーチに行っても高目を一発(Aルールは1発は無いが)ツモするし、忍者と言われる由縁の高打点闇テンを当面のライバルである櫻井より討ち取るなど、トータルポイントを加点し、ライバルになるトータル2着の櫻井との点差を着実に広げる結果となった。その差100p。役満があるとはいえ、追う櫻井としては、この日の選択で最終日の9回戦目の抜け番を選択した藤崎と直接対局出来るのが3回しかないので相当苦しい展開である。まして、タイトルを狙う!とは言うモノの現実的には沈んでいる3人は足切りが気になるので足切り回避の戦いになる。
2日目(8回戦終了時)
藤崎+137.1P 櫻井+38.0P 上田▲49.5P 柴田▲53.2P ダンプ▲73.4P

最終日は9回戦の初戦が藤崎の抜け番だけに、櫻井としてはトップ必須だが、ラスに沈んでほぼ勝負は決したと言える格好となった。
そこで迎えた10回戦。南場に入ってラスに沈んでいる藤崎。浮きの2着に櫻井となりトップラスを決められる並びが出来た。
しかし、藤崎に反則とも言える大三元の配牌を貰い、早々1鳴きを入れて大三元聴牌。上田はロン牌の發がいつ出ても不思議では無い状態ながら、こらえて居たところにダンプが發を持ってきて長考した後放銃。
10回戦の順位は上田-藤崎-櫻井-ダンプ。藤崎-櫻井の差は135.0pこれで99%勝負は決したと言って良い展開となった。ある意味で残り2戦は消化試合である。
一発や裏ドラ・槓ドラが乗るルールなら、親番の大連荘で奇跡的な逆転も起こるかもしれないが、なにせAルールである。しかも、逃げているのは藤崎だ。藤崎は櫻井だけを見れば良い。櫻井の親番なら他二者に放銃しても通行料でしか無い。
結果は藤崎トップ、櫻井ラスで99.999%藤崎の十段位が決した。

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麻雀プロ団体日本一決定戦

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麻雀プロ団体日本一決定戦
麻雀プロ団体日本一決定戦が2016年8月12日より行われ、第1節の1回戦の放送卓で佐々木寿人プロが「地和」を上がるなど衝撃的な開幕となり、およそ2週に1回のペースで4節行われ、2016年9月26日に最終戦が行われた。
結果は「日本プロ麻雀連盟」が初の栄冠を獲得した。
各節の成績は画像の通り。

麻雀プロ団体日本一決定戦第一節終了時成績
麻雀プロ団体日本一決定戦第二節終了時成績
麻雀プロ団体日本一決定戦第三節終了時成績
麻雀プロ団体日本一決定戦最終成績
大会概要の詳細は大会HPで確認して貰うとして、概略だけで言えば、
30,000点持ちの30,000点返し。
順位点が1位より、+30p,+10p,-10p,-30p。
一発・裏ドラ・槓ドラあり。
各団体のメインタイトルホルダー1名を含む全8名で構成。
1節4半荘×4節の東南戦。(8名×4半荘×4節=全128戦)
最終の第四節は、各団体のタイトルホルダー4名は大将戦として4半荘を同じメンツで戦い、ポイントが全戦2倍となる。

まぁ個人的には妥当なオーソドックスルールだし、人数も妥当だろう。
1節4半荘の4節も妥当でしょう。
現在の「最強戦」のように半荘1回での勝ち上がりや優勝者を決めるスタイルも良いだろうが、流石に半荘1回は殆どその日の「運」が勝負の結果を左右するので、1発勝負は色々問題もあるだろう。
逆にこれ以上長くなると、各団体のメインリーグ戦にも影響が出るだろうし、出場選手もゲストや執筆、教室の講師や勤務雀荘、或いは通常はサラリーマンと言うプロも居るので、あまり長いのも各方面に影響が大きいので本当に妥当な半荘数だと思う。

結果だけを見れば、連盟が1節目のリードを活かしつつ上手く立ち回り、三節目に3位まで落ちたモノの最終節に逆転したと言うところ。
優勝した連盟の選手は本当に良く頑張ったと思うし、チームワークも良かったと思う。確かに重鎮と呼ばれるような設立当初からトップリーグで活躍していたり、主要リーグ戦の最上位リーグに居る年配プロがである前原・荒・伊藤・沢崎・古川などが出場していない事を「負けたときの良いわけが出来なからだ!」などと批判する輩も居たが、裏を返せば他団体の出場選手に合わせた年代の選手を用意できる連盟の選手層の厚さがあると言うことだろう。

三節目に首位に立っていた最高位戦は惜しくも2位となった。恐らく一番優勝したかったのは最高位戦かもしれない。何故なら自団体の主要リーグでのルールだからである。しかし、個人成績を見ればわかるが、個人首位の平賀が一人気を吐いて400p近いポイントを叩き出しているが、逆に大崩れすることは無いどころか、ポイントゲッターと目された村上と金子が二人で-500p近くマイナスし、平賀のプラスを無くしている。

3位の協会は若干人材不足感が否めず、自団体のルールがオカ(TOP賞)があるルールだけに、点棒を持ったときに更なる加点を狙う事をしなかったのでは無いだろうか?プラスになっているのが3名しか居ないことが致命的で節単位で言えば一度も首位に立てなかった。

1節目から大きなマイナスを背負い込んで終始最下位に甘んじたRMUは完全に人材不足だろう。しかも、設立メンバーが常に上位リーグでタイトルの取り合いをしており、「この人が一鳴きをしたらドラは2枚以上ある!」など人読みが入りやすく殆どセット麻雀をしている状態。これでは対外試合だと勝てないと思う。

麻雀プロ団体日本一決定戦 個人最終成績

一番印象的だったのは、主催者でもあるサイバーエージェントの藤田晋社長がゲスト解説に来て、実況との会話で「麻雀業界は弱い立場なので、業界全体で協力して強くなって欲しい。その為の助力になれれば…。」と言う趣向を述べられて居たのが感慨深い。
恐らく今の団体乱立状態を1つの団体に纏めるとすれば氏が中心となるだろう。

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