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【連盟】連盟vs福地

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相当前から麻雀ライター(自称?)の福地誠氏が日本プロ麻雀連盟に噛みついて、色んな意味でアンチ連盟の麻雀ファンのカリスマ的存在に君臨している。
福地氏がチャチャを入れている連盟員の言動や連盟の裁定などは、その事自体はほぼ事実に基づいているが、推測の域を超えない部分も多い。
更に、連盟を批判する視点から発言している事が多く、何も知らない一般の麻雀ファンからすると、福地氏の発言が「全て事実」の捉えている人が相当数居ることも連盟からすれば見逃せないのであろう。

麻雀のプロ団体はその派生経緯など様々だが、所謂『プロ』と称する事が出来る試験などは各団体が独自に行われているため、その正当性が揺らいでいることも事実である。
その中で日本プロ麻雀連盟はプロ団体では在籍人数も財政的にも他団体を凌駕していることから、アンチ巨人てきな視線で見られる存在であることも、連盟批判を繰り返す福地氏が「先生」と呼ばれる所以なのであろう。

しがない麻雀ファンの個人的な意見など誰も見向きはしないだろうが、それを承知で敢えて言えば、底辺が広がれば相対的に頂は高くなる。頂が高くなればその頂きに近い存在の人数は増える。所謂「トッププロ」と言われる存在である。
トッププロが数多く居れば、それだけメディアにも取り上げられやすくなり、認知度は高くなる。
そういう意味で、オープン大会への参加も多くなるので、大会主催者との癒着ではなく、それが自然な企業理論なのだ。

所謂「堀内」問題も、プロである以上、自分のスタイルを貫く必要はあるだろうが、所属団体がそれを「了」としないのであれば当然「干される」事になる。それでも実力がある為、タイトル戦では勝ち上がってくる。だからこそ、所属している団体の首脳陣からすれば「目障りな存在」としか映らない。
在籍団体のスタイルに馴染まない独自のスタイルを貫くのは凄いと思うが、一般企業で考えれば問題社員でしかない。会社の方針に従わず独自のスタイルを貫いて実績や成績だけは上げてくる。首脳陣はこれを認めてしまうと組織が崩壊することを知っているので、そうした社員は閑職に移動させるなど暗に本人が辞めていくよう仕向ける。ある種のパワハラなのかもしれないが、組織の一員として在籍しているその他多くの社員の職と生活を守る責務を負う企業側とすれば当然の判断でしかない。
彼を歓迎して迎えてくれる団体はいくつも存在しているのだから、早く退会し他団体に移ればもっと違った展開があったと思う。

その堀内氏が連盟を退会し、暴露本的な本を出版した。
しかし、これを仕掛けたのは福地氏である。
私からみれば、堀内氏は福地氏の稼ぎのために利用されているに過ぎない。
そもそも暴露本で本当に迷惑するのは、自身が在籍していたときの同僚や仲間である。ハッキリ言えば誰も得はしないことが多い。
恐らく何のリスクも負わず得をしているのは、福地氏だけであろう。

批判している言動などが事実かどうかはそれほど重要では無い。福地氏本人もブログで書いているが、単にネタとして面白いからだと言っている。こんな「自分さえ良ければ」的な理由で執拗に批判されたら、ターゲットにされた方はたまらないだろう。

「福地さんがプロ連盟を批判するのって何が目的なんですか? 何かこういう麻雀界になったらいいって理想とか、そういうのがあったりするんですか?」
という質問を受けた。あまり長く書きたくないので簡潔に。
・理想なんてない。
・理想なるものを語ってる人は、現状を肯定しつつ、マイナーチェンジの世界を描いてるだけ。
・現実って、思ってもなかった方向から新たな人たちが現れるもの。→ 例:アサピン
・麻雀界って言葉自体が好きじゃない。
・事実を書いて何が悪いの?って思う。
・自分自身で組織を作ろうみたいな気はない。組織ってもんが鬼のよーに嫌いなので。
・俺はこの先も出版の人でいい。勝手に面白いと思ったネタを拾っていくだけ。
・連盟ネタは面白いから拾ってるだけで、この先も続けようって気はない。ガチに扱うには情けなすぎる。他業界との比較で。
・俺は出版の人であって、つまり観察者。麻雀界をどーたらって話自体に関わりたくない。

福地誠blog 2015年2月17日記事より引用

団体でも企業でも個人でも批判するのは比較的”楽”な割に反応が良い。
これは、マスコミを見れば判るだろう。大企業を批判し、ちょっとでも綻びを見せたら徹底的に叩きまくる。今で言えば「マクドナルド」がそれだろう。政治も同じで、民主党に政権交代する前は『消えた年金』問題で当時の自民党を徹底して叩きまくった。民主党が政権を取ると、政権運営など出来る筈も無い事が露呈すれば、あれだけ「政権交代」を連呼していたマスコミが挙って民主党叩きに早変わりである。
要は大きな組織を批判すれば発行部数が増え、視聴率がアップする仕組みが出来上がっているのだ。
確かに何でもYESでは変革は起こらないし、政治などは独裁化するリスクはある。それでも、企業や団体を批判して自らの利益を得る手法は、某政治結社のやり方と変わらない。あまり褒められた事では無いのだ。しかも、使命感があるとか、目的があるとかではなく、自身が手掛ける書籍を売らんが為に行っているのだから始末が悪い。

福地氏は「金に汚い人」が嫌いなんだそうが、『あなたも相当汚い』と思う。
堀内本の印税の総額について、出版社にすげー文句を言って、俺+ホーリー+その他の方々の取り分をかなり増やしてもらった。
全体が増えるだけじゃなく、俺の取り分が多めな案を提示され、むっちゃ迷ったあげく、ホーリーと完全に分けることにした。

穿った見方をすれば、別に福地氏が絡まなくても「堀内」本と言うだけで話題になるだろうし、殆どの人は「堀内」が書いた本だと思って購入するだろうと思う。つまり、福地氏が絡む必要が無い本にわざわざ絡んで自分の収入源にしているのである。
恐らく、自分が拘わらなければ出版出来なかった!などと尤もらしい事を言うのかもしれないが、単に話題性の高い「ホーリー」を担いで稼いでることに変わりは無い。
まぁ自分の著書などにも書いてある戦略だとか色んなことを体言化している「ホーリー」が可愛くて仕方ないのもあるだろうが・・・・。

連盟の長老達は金と権力にしか興味が無い!的な発言もあるが、それは客観的な事実に基づいた発言では無い。推測の域を超えていないだ。それを断言するあたりが痛い。
別に金に汚くても構わない。適切なサービスを提供して貰って、それに見合うと思うからロン2だろうと、麻雀格闘倶楽部だろうと、連盟チャンネルだろうと、連盟が絡むモノに金を支払っているだけで、その金が誰の懐に入ろうが一般ユーザーは知る必要は無い。
半強制的にロン2での対局を強いているにも拘わらず、その配分をして居ない。とか年額のプロの登録料だかの収支報告が無いだとか、色々指摘しているが、そんなモノ一般のファンには全くと言って良いほど関係が無い話である。
在籍プロはそれが嫌なら退会すれば良い。他にもプロを名乗れる団体はあるのだらかね。

追記(2015/03/06 16:11)
自分の書いた内容を読み返していると、一方的に福地氏を批判するような内容になっており、本意では無いので追記しておきます。
福地氏のブログの中などでは、連盟に所属するプロを名指しで批判するような事は上層部の方々を除けば殆ど無い。
しかも、自身のブログや記事読者が一方的に「連盟プロ=弱い」的な誤解を解くような記事も多く、自身の判断基準はあるだろうが、評価するところはシッカリと評価している。
そういう意味では連盟の長老達のヤリ口が気に入らないだけなのかもしれない。もしかして『連盟愛』の裏返しなのか?

氏が執筆した麻雀書籍は学ぶべき事は多い。仲間内やフリー雀荘で勝てない麻雀ファンや愛好家は購入して損は無い。
しかし、そうした所謂「現代麻雀」ではなく、面前手役重視のプロを福地氏のファンは往々にして「弱い」「時代遅れ」と否定しているように見受けられる。デジタルvsアナログ論争だったり、「ながれ」の有無だったりが、連盟vsアンチ連盟+福地連合軍のような構造を作り上げているように思える。
所属団体の違いこそあれ、プロと名乗っている居る以上、それなりの役割は担う責任は生じている。
ネットが普及し、スマホの時代にもなり、ニコ生を中心に麻雀対局の番組はこの1~2年で飛躍的に増加した。それまでは麻雀好きの芸能人を集め超インフレルールの「割れ目」を採用したフジTV系の『われ目deポン』が年に2回程度深夜枠で放送されていた程度で、その後にBSだったかCSでモンド杯が放送されていた程度なのが、今ではニコ生で2日に1対局がネット中継されている。これまでは本当の麻雀ファンしか見なかったプロの対局が、無料で中継されているのもあるので、麻雀を知らない人たちも対局を目にする機会が増えている。そうした人たちも含めて楽しませる必要も生じているのだと思っている。となれば、競技麻雀に於いては、現代麻雀だけでなく小島武夫プロが言う「魅せる麻雀」も必要だろう。配牌や自摸に恵まれて誰が打っても同じ最終形になるパターンはプロで無くても仕上がる。しかし、悪い配牌を貰っても仕掛けを多用し和了を獲りに行ったり、牌効率では不利でも打点を獲りに手役を狙ったり、何でもかんでも先制リーチにベタ降りするのではなく、華麗な打ち回しによって和了に結びつけたり、誰もが放銃やむ無しと思える場面で当たり牌をビタ止めするなど、プロならではの麻雀を魅せることが麻雀ファンを魅了するのだと思う。

お互いが存在しても何の問題もないのだから、福地氏は行き過ぎた考えや誤解している自分のファンを宥めて欲しいと思うし、連盟も目くじら立てて手紙を送りつけたり、圧力をかけたりするような事は控えるべきなのだと思う。
麻雀人口も2009年の1,350万人をピークに2013年には650万人と半分以下に減少し、市場規模も2013年で560億円とそんなに大きな市場ではない。
因みにパチンコ(パチスロ含む)も2002年に2,170万人⇒2013年に970万人と減少し、市場規模も30兆円から20兆円と減少しているが、金額が400倍も違う。出典:「レジャー白書2014」
麻雀店(所謂「雀荘」)も実は登録自体は1万店舗ほどある。これはパチンコ・パチスロ店とほぼ同数なんです。
出典:警察庁生活安全局保安課「最近5年間におけるぱちんこ等営業(7号営業)の営業所数(許可数)の推移」
しかし、風俗営業法の影響(店舗周辺の状況の変化によって、近隣にクリニックなどの医療機関や託児所や保育所が出来ると、一旦廃業してしまうと、同じ場所で営業許可を取ることが出来なくなるのです。)もあるのか閉店していても廃業届を出していない店舗も多く、実際には5~6000店舗ほどしか無いようです。流石に一昔前のように、会社帰りに同僚や上司・先輩後輩の4人でビールを飲んで、店屋物を注文して終電間際までセット麻雀なんて光景は目にしなくなりましたね。
ついでに、レジャー白書2014にあったボウリングの記事が興味深かったので引用します。
ボウリング場の売上げは、長年続く縮小傾向に歯止めがかからず、前年比4.0%減少した。閉店数は大きく減っているが、施設の減少は相変わらず続いている。40年以上前のボウリングブームで建設された施設が老朽化し、再投資が必要となっているが、余力がなく事業転換を図るところが多い。リーグボウラーは増えているが、一般客は減っており、入場者数は増えていない。チェーン店を中心に、投げ放題などの大幅な低価格化をするところも現れ、周辺施設が巻き込まれるケースが目立つ。その結果、ゲーム数は僅かに増えても、ゲーム単価が下がり、売上げは増えない。ボウリング関連のTV番組が徐々に増えており「P★LEAGUE(Pリーグ)」関連のDVDは安定して売れている。イベントの来場入場者数は増加傾向にあり、観るスポーツとしてファン層は徐々に広がっている。今後のビックスター誕生が期待される。

麻雀業界と良く似ている部分がありませんかね。
技術的な進歩によって全自動麻雀卓が普及により、手積みの煩わしさから解放されましたが、麻雀店以外でやるような事は無くなりました。よって、一時期は雀荘人気は高まりました。しかし、店内の老朽化が進んだが余力が無い雀荘は、最新の麻雀卓に切り替えられなかったり、広告宣伝費を捻出できない。そうして新規のお客様が獲得できず、お客様の高齢化とともに廃業に向かっていきます。店で待っていてもお客様が来ていた時代はとっくに終わっているのですが、殆どが個人営業ですから未来への投資出来るほど儲かる商売で無く、資金が潤沢にある訳でも無く淘汰されてしまったのです。
一方で麻雀対局のネット中継には有料の月額利用料を支払ってでも会員になる人は増えていますし、DVDも売れているようです。
つまり、自分でプレーするのはパソコンでネット麻雀。ニコ生で対局を見る。と言う麻雀ファンは増えているのです。
こうした状況を作るのに大きな役割を果たしたのは、結果的に連盟であることは疑う余地は無いでしょう。ギャンブル・博打、薄暗い中でタバコを吸って酒を飲みながら徹夜で麻雀…などダーティーなイメージ強かった麻雀を二階堂姉妹だったり、タッキー&ヒサトだったりとそうしたイメージが浮かばないキャラクターを見いだしメディアに露出させて麻雀に興味の無い人たちを振り向かせたのですからね。
そういう意味では、連盟を批判している福地氏も連盟のメディア戦略によって多少持ち直した麻雀界で多少なりともメシを喰っているわけで、単にネタとして面白いと言う理由で批判していれば、結果的に自分の首を絞めているような気もします。
まして、「観る麻雀」人口が増えてきたと言っても、そんなに大きな市場でも無く実際の雀荘は減少傾向にある市場で同じ市場に居る者同士が啀み合ったり揉めていてもメリットが無いって事に早く気づくべきだろうと思うのです。

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