第32期鳳凰位決定戦開幕!
前田直哉vs瀬戸熊直樹vs勝又健志vs古川孝次
一日目放送 1/30(土) 14:00開演
二日目放送 2/ 6(土) 14:00開演
三日目放送 2/13(土) 14:00開演
最終日放送 2/20(土) 14:00開演
選手名 | 対局日 | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 4回戦 | 合計ポイント |
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勝又 | 初日 | ▲2.1 ❷ | +21.0 ① | +16.2 ① | +11.3 ② | +46.4 |
二日目 | ||||||
三日目 | ||||||
最終日 | ||||||
前田 | 初日 | ▲5.4 ❸ | +7.3 ② | +5.7 ② | ▲10.4 ❸ | ▲2.8 |
二日目 | ||||||
三日目 | ||||||
最終日 | ||||||
古川 | 初日 | +20.7 ① | +1.9 ③ | ▲7.8 ❸ | ▲30.5 ❹ | ▲15.7 |
二日目 | ||||||
三日目 | ||||||
最終日 | ||||||
瀬戸熊 | 初日 | ▲13.2 ❹ | ▲30.2 ❹ | ▲14.1 ❹ | +29.6 ① | ▲27.9 |
二日目 | ||||||
三日目 | ||||||
最終日 |
日本プロ麻雀連盟の最高峰のタイトル戦でもある第32期鳳凰位決定戦が1月30日(土)に開幕し、ニコニコ生放送の連盟チャンネルで放映された。
第31期鳳凰位のディフェンディングである前田と鳳凰戦A1リーグの上位3名の4名で4日間・全16半荘で争われる長丁場の決定戦である。
初日を終えての結果は、勝又が❷①①②と2トップと終始配牌の良さと自摸の良さを活かして首位に立った。
勝又が私には秀逸と思われる打牌選択のシーンがこれ!
南3局、沈みの三着で5,800上がればトップにまで躍り出ることが出来る親番。ドラの中が対子の所に更に中を自摸って暗刻になる大物手。絶対に失敗が出来ない中での面子選択である。
一般的な「何切る?」問題なら2萬か9萬が妥当な選択になるだろう。
筒子の4・5の両面搭子を残し、場に1枚切れの嵌6萬か嵌3萬待ちを選択するのが正着とされる場面。
しかし、捨て牌状況では全体的に筒子が高い状況で、明らかに上家と対面は筒子模様に見える。下家は幺九牌の切り出し後に筒子切りになって居るので、下家の瀬戸熊が雀風からしても、鳴くことは無いとの判断もあったのだろうが、勝又が選択したのは、なんと筒子の4・5の両面搭子払いをほぼノータイムで選択したのだ!
結果は3萬・6萬と引き入れて三面張2・5・8萬待ちダマ聴牌。
そこに下家の瀬戸熊から8萬が出て、12,000点の和了。
対局後の感想戦でも述べていたが、筒子が高い場況で僅か1枚でも上家から筒子が余ってくることを期待していない所が凄い。
勿論、上家が筒子に寄せている状況や、それを察知して問い面が筒子を下家(勝又pからみて上家)に降ろさない事を見越しているのだろうが、親満のチャンス手を仕上げる事を考えたら、一般人なら僅か1枚でも3-6筒が出てくる事を期待してしまいそうである。
トータル2着にはディフェンディングの前田が付けた。4半荘全てサーフィン打法と称される鳴きを多用する古川の上家で牌を多少絞って手牌進行が遅れた感じもあったが、それでもシッカリ手を仕上げていた。
初戦を一人浮きのトップで最高のスタートを切った古川が4回戦目にそれまで3連続ラスを引いた瀬戸熊の爆発に巻き込まれ、チャンス手の勝負牌が悉く捕まって割を食った格好になり4回戦目の大きなマイナスで3着。
瀬戸熊は終始手が入らず、チャンス手が入っても放銃に廻されるか、他家が徹底的にマークされ躱される苦しい展開であった。このまま初日で消える可能性すらあったが4回戦目で大きく浮いて踏みとどまった格好。
麻雀はそのゲーム性から、運の要素が勝負に相当大きな要素を占めるゲームであるが、そうした運も呼び寄せるような4名の打牌選択や手作り、相手との駆け引きなど見所満載の鳳凰戦に今年もなりそうな初日であった。
次回の二日目は2/6(土)14:00~ニコニコ生放送の日本プロ麻雀連盟チャンネルで生放送される。